【アンケート調査】不動産会社向けMEO対策どこまでやっている?今後取り組みたいことも紹介!
MEO対策とは、Google マップ上に自社の店舗やビジネス情報を最適化し、検索結果での上位表示を目指すことです。その地域で物件を探している人の来店につなげられ、SEO対策と比べて競合が少ないメリットがあります。
今回は、MEO対策の実施状況について、全国100名の不動産会社の担当者にWebアンケートを実施しました。不動産会社がMEO対策に取り組むメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
MEO対策とは
MEO(Map Engine Optimization)とは、マップエンジン最適化を意味し、Google マップなどの地図検索エンジン上に自社の店舗やビジネス情報を最適化し、検索結果での上位表示を目指すことです。
ユーザーがGoogleマップ上で特定の地域で検索する「ローカル検索」で、自社が表示され、来店や問い合わせなどの集客効果を期待できるでしょう。
具体的には、Googleマップに掲載される店舗情報(住所、電話番号、営業時間など)を入力し、ユーザーに必要な情報を提供します。また、口コミへの対応、写真の追加、サービス紹介なども欠かせません。
MEO対策は、スマートフォンの普及によるユーザーの検索行動の変化、Googleのアルゴリズム改編やインターフェイスの変更などに伴い、実店舗を中心にビジネスを展開しているオーナーから高い関心を集めている集客方法の一つです。
集客のためにいま実施しているMEO対策は?
出典:GMO賃貸DX WEBメディア編集部独自調べ(N=100)
MEO対策の実施状況について、アンケート調査した結果は、以下の通りです。
第1位:MEO対策はやっていない(24.5%)
第2位:写真掲載(14.6%)
第3位:新規募集開始物件の案内(9.9%)
第4位:内覧会イベントの告知(8.5%)
第5位:年末年始・夏季など休業日のお知らせ(6.6%)
出典:GMO賃貸DX WEBメディア編集部独自調べ(N=100)
「MEO対策はやっていない」という結果がトップで約1/4を占め、他の回答にはばらつきがあります。ランキング外では、「物件選びのポイント投稿」や「お役立ち情報投稿」、「ビジネスプロフィールの登録・投稿」などが挙がっていました。
以下では、アンケート結果について具体例を交えて解説していきます。今後のMEO対策の参考にしてみてください。
第1位:MEO対策はやっていない
第1位は、「MEO対策はやっていない」でした。
「MEO対策をやっても意味ない」、「MEO対策の必要性を感じていない」という不動産会社が多いのかもしれません。
ただし、MEO対策は正しい手法でやらなければ効果を得られません。また、MEO対策に重点を置いている企業とそうでない企業では、集客力に差がつきやすい部分でもあります。
例えば、店舗の情報が不足していたり、ネガティブな口コミが多かったり、狙うMEOキーワードが不適切だったりすると、思うような集客効果は得られないでしょう。効果的なMEO対策については後半で解説します。
第2位:写真掲載
第2位は「写真掲載」です。
MEO対策では、店舗やビジネスの特長を伝える写真を掲載することが重要です。テキストだけでは伝えられない情報を、視覚的に訴えられます。
掲載すると良い写真の例は、次の通りです。
- ブランドロゴやアイコン
- オフィスの外観、内装
- 接客時の様子
自社の雰囲気が伝わるような写真を選んで掲載することが大切です。掲載できる画像には、サイズや容量などの指定があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
第3位:新規募集開始物件の案内
第3位は、「新規募集開始物件の案内」でした。
Googleマイビジネスでは、SNSのような投稿機能を活用できます。自社で募集開始となった物件を案内することで、物件に興味のあるユーザーの集客を期待できるでしょう。
ただし、管理している物件の情報をビジネスプロフィールに登録することはできません。ビジネスプロフィールに登録できるのは、あくまで事務所の情報だけです。
第4位:内覧会イベントの告知
第4位には「内覧会イベントの告知」がランクインしました。
内覧会イベントを実施する際には、告知を前もって投稿しておくと集客につなげられます。イベントの開催時間や場所、物件の特徴、キャンペーン内容などを詳しく書いて投稿しましょう。
イベントの期間中、Google検索やGoogleマップ上に告知を表示させ続けることも可能です。
第5位:年末年始・夏季など休業日のお知らせ
「年末年始・夏季など休業日のお知らせ」が第5位でした。
休業日のお知らせについて、店舗に張り紙をしたり、公式ホームページで告知したりするケースが多いですが、MEO検索経由のユーザーがお知らせを見落としてしまう可能性があります。休業日のお知らせを投稿しておくと確実でしょう。
また、Google マイビジネスでは、臨時休業を設定することが可能です。通常の営業時間と異なる場合は、前もって設定しておくことで「臨時休業マーク」を表示させられます。
今後取り組もうと考えているMEO対策は?
出典:GMO賃貸DX WEBメディア編集部独自調べ(N=100)
今後取り組もうと考えているMEO対策についてアンケート調査した結果は、以下の通りです。
第1位:ユーザーが必要とする情報の網羅(20.2%)
第2位:店舗の魅力が伝わる写真の充実(外観、店内、スタッフ、接客中の写真など)(16.1%)
第3位:地域にカスタマイズした対策(15.5%)
第4位:ビジネスに適したカテゴリ設定(11.9%)
第5位:ビジネスプロフィールの充実・アップデート(11.4%)
それぞれについて詳しく解説します。
第1位:ユーザーが必要とする情報の網羅
第1位は、「ユーザーが必要とする情報の網羅」です。
Google マイビジネス上にビジネスに関する情報を集約させることで、ユーザーが求める情報をいつでも提供できるようになります。
営業時間や電話番号といった「NAP情報」に加え、写真や口コミ、ウェブサイトなどの情報を網羅すると良いでしょう。
また、掲載されている情報の正しさも重要です。営業時間が誤っていたり、サクラが口コミを書いていたりすると、ユーザーの不信感につながる恐れもあるため、正しい情報を掲載しなければなりません。
第2位:店舗の魅力が伝わる写真の充実
第2位は、「店舗の魅力が伝わる写真の充実」でした。
店舗の魅力が伝わる写真とは、店舗の外観やスタッフの写真などです。
店舗の外観を撮影する際には、天気の良い日を選び、見栄えの良い角度から写真を撮ることが大切です。場合によってはプロのカメラマンに依頼しても良いかもしれません。
実際にどのようなスタッフが接客してくれるかが分かっていると、ユーザーは安心して来店できます。顔写真に加えて、スタッフのプロフィールとして経歴や仕事への意気込み、趣味などを書いておくと、親近感を感じてもらいやすいでしょう。
第3位:地域にカスタマイズした対策
第3位には、「地域にカスタマイズした対策」がランクインしました。
MEO対策の一環として、ユーザーが検索しやすいキーワードをビジネス情報に登録しておくことが有効です。例えば、東京都港区の不動産会社なら、「港区 マンション」「港区 不動産」といったキーワードを登録すると、検索結果で表示されやすくなります。
また、地域特有のイベントやニュースがあった場合には、その内容を絡めた投稿をすることでも、露出を増やせます。例えば、「◯◯祭にボランティアでスタッフが参加した」といった投稿です。
このように地域に合わせた情報の登録や投稿をすることでも、MEO対策となります。
第4位:ビジネスに適したカテゴリ設定
第4位は「ビジネスに適したカテゴリ設定」です。
ビジネスのカテゴリ設定は、MEO対策にとって重要な要素です。カテゴリは、「メインカテゴリ」を1つ、「サブカテゴリ」を最大9つまで設定できます。カテゴリはすでにGoogle側が用意しているものから選びます。
Google マイビジネス上でどのようなカテゴリ設定にすべきか検討する際には、すでにMEOで上位表示されている不動産会社のカテゴリ設定を参考にすると良いでしょう。
第5位:ビジネスプロフィールの充実・アップデート
「ビジネスプロフィールの充実・アップデート」が第5位でした。
ビジネスプロフィールの充実が重要なことはすでに解説しましたが、アップデートすることも重要です。つまり、ビジネスプロフィールの情報を常に最新のものに更新しておくと良いでしょう。
例えば、事務所が移転したのに、古い住所地のままでは、ユーザーが間違って来店する原因となります。変更点があった際には、できる限りリアルタイムに情報を更新することが大切です。
不動産会社のMEO対策のメリット
ここからは、不動産会社がMEO対策をするメリットを4つご紹介します。
- ユーザーの目に留まりやすい
- SEOに比べ費用対効果が高い
- 来店見込みの高いユーザーに訴求できる
- 来店促進に必要な情報を網羅できる
ユーザーの目に留まりやすい
不動産会社がMEO対策を行い、上位表示されるようになれば、ユーザーの目に留まりやすくなります。来店や問い合わせといった集客効果を期待できるでしょう。
上位表示させるためには、戦略的なキーワード選定などを行う必要があるため、MEO対策サービスをしている企業に依頼することも選択肢の一つです。
SEOに比べ費用対効果が高い
アンケート結果からも分かるように、多くの不動産会社はMEO対策に取り組んでいません。
MEOは、SEO(通常の検索エンジンで上位表示を狙うこと)に比べ競合が少ないため、少ない投資で高い集客効果を期待できます。
来店見込みの高いユーザーに訴求できる
MEOはユーザーのローカル検索に対して情報を提供するため、「その地域で物件を探している人」や「頼れる不動産会社を探している人」など、実際に来店する可能性が高いユーザーにアピールすることが可能です。
質の高いリード(見込み客)を獲得でき、成約や売上アップにもつなげられるでしょう。
来店促進に必要な情報を網羅できる
ユーザーが求める情報をGoogle マイビジネス上で網羅することで、来店促進につなげられます。
「口コミの満足度は高いか」や「どんなスタッフが接客しているのか」など、ユーザーが気になる情報を自動で発信できる点は、効率の面からもメリットが大きいでしょう。
まとめ
MEO対策をしていない不動産会社も多いですが、競合がまだまだ少ないので、早めに手を打つことで集客効果を期待できるでしょう。具体的には、「最新のビジネス情報を載せる」や「写真を充実させる」、「スタッフやサービスの魅力を伝える」ことなどが挙げられます。
また、MEO対策会社を利用して、戦略的にキーワードを散りばめたり、集客につながる投稿を考えたりするなどの対策も効果的です。