不動産の集客方法一覧|効果的に成約させるためのポイントを解説!
街中で見かける機会が増えているサイネージですが、 新たな広告・宣伝手法として、不動産業界からの関心も高まりつつあることをご存じでしょうか。
今回は、サイネージにできることや注目される背景、不動産業界における従来からの宣伝手法をオンライン・オフラインごとに詳しく解説し、効果的に集客するためのポイントもご紹介します。
サイネージとは?
サイネージ(デジタルサイネージ)とは、電子看板のことを指します。
かつては商業施設、駅の構内、オフィスビルのエントランスやエレベーター内などに設置されるケースが多かったのですが、近年では病院、ホテル、オフィス、そしてマンション内などに設置されるケースが増えています。
サイネージでできること
サイネージでは、 不動産や物件の情報を大きなモニターに映し出すことが可能。紙の印刷物を貼り出すよりも目立ちますし、夜でも視認性は抜群です。
複数の情報を1つずつ出したり、店頭貼り出しのように一覧表にしたりするなどレイアウトを柔軟に変えられるほか、タイムリーな情報をリアルタイムで提供したり、音声・動画でもイメージを伝えられたりする点は大きな強みです。
サイネージが注目される背景
サイネージが注目される背景には、デジタルサイネージ市場の急成長が挙げられます。現在屋外広告(OOH広告)はインターネット広告に次ぐ成長を見せていますが、その成長を牽引しているのが、デジタルサイネージなのです。
屋外広告に占めるサイネージの割合は、今後も増加すると予想されています。
不動産業の集客方法一覧
不動産業界からも注目を浴びるサイネージですが、従来の方法でも一定以上の集客効果が期待できます。
ここでは、「オンライン」「オフライン」に分けて、これまで実施されてきた不動産業の集客方法をご紹介します。
【不動産業の集客方法一覧】
■オンライン集客
- ホームページ
- ポータルサイト
- リスティング広告
- SNS
- 一括見積もりサイト
■オフライン集客
- チラシ・ポスティング
- 新聞などの広告
- 看板
- セミナーやイベント
不動産のオンライン集客方法
オンライン集客とは、インターネットを使用した集客方法のこと。インターネットを日常的に利用する若い世代へ効果的にアプローチできるほか、オフラインよりも効率的な集客が期待できます。
オンライン集客方法の特徴とメリット・デメリットをチェックしていきましょう。
ホームページ
自社のホームページを利用した集客方法。自社の名前や独自のサービス内容で検索するユーザーを、ピンポイントに集客できる点が大きなメリットです。
一方、ホームページを制作しただけで集客アップするわけでない点はデメリットです。集客に際しては、ホームページを見やすく使いやすいように整えなければいけません。
加えて、検索エンジン最適化で上位表示を目指す必要があるため、サイト運営やSEO対策のノウハウのある方、ホームページ運営にある程度コストをかけられる方に向いています。
ポータルサイト
不動産ポータルサイトに物件情報を掲載する集客方法です。「homes」「at home」「suumo」などの大手ポータルサイトにはそれ自体に集客力があるため、多くの人の目に触れる点は大きなメリットだと言えるでしょう。
一方、サイト内の多くの物件と比較されるため、目に触れても成約につながらないケースが少なくありません。
そのため、とにかく物件の認知度を高めたい方、物件の価格や他にはない強みで差別化できる方などに向いています。
リスティング広告
Yahoo!やGoogleの検索結果の上、あるいは下に広告を表示させる集客方法。不動産情報を求めて検索したユーザーの目につくため、注目度を高める点は大きなメリットです。
一方、リスティング広告を出すためにはある程度の予算が必要です。特に人気の高い検索キーワードで広告掲載する場合は、それだけ費用が高額になるでしょう。
そのため、自社ホームページの流入数が少なく上位表示が困難な方、広告にある程度の予算をかけられる方などに向いています。
SNS
Facebook、X(旧:Twitter)、Instagram、YouTubeなどのSNSサービスを利用した集客方法です。
広告費用をかけず、多数のユーザーにアプローチできる点が大きなメリット。また、あまりウェブ検索を利用しないユーザーにアプローチできる点も強みだと言えるでしょう。
一方、フォロワー(ファン)が獲得できなければ、あまり集客が見込めない点はデメリットです。また SNS上で広告表示することも可能ですが、その場合は費用がかかります。
そのため、可能な限り費用をかけずに集客したい方、SNS運営や集客ノウハウを持つ方などに向いています。
一括見積もりサイト
不動産売却を考える方向けの集客方法として使われることが多いです。サイト利用者にとっては調査の手間を省いて数社の見積もりが取れる利便性が得られ、登録業者は不動産売却を考える方にダイレクトにアプローチできます。
一方、登録業者同士で価格競争にさらされる点はデメリットです。
そのため、不動産売却を考える方にアプローチしたい方、価格競争である程度勝負できる方などに向いています。
不動産のオフライン集客方法
オフライン集客とは、インターネットを使用しない集客方法のこと。普段インターネットをあまり使用しない世代にもアピールできるほか、地域に住む方々との関係を築きつつ、安心感をもって契約につなげていくアプローチも可能です。
オフライン集客方法の特徴とメリット・デメリットをチェックしていきましょう。
チラシ・ポスティング
各家庭にチラシを投函するほか、新聞の折り込みチラシ、広告チラシの入ったティッシュ配り、店頭にチラシを置くなどの集客方法です。
特定のエリアに広告効果をもたらすことができる点はメリットです。また、一戸建てと賃貸で別の内容のチラシをポスティングするなど、属性を分けたアプローチもできます。
一方、他のチラシに埋もれてしまい読まれない、あるいはポスティングのクレームが寄せられる可能性があります。また、チラシの印刷やポスティングに印刷費や人件費がかかる点もデメリットです。
新聞などの広告
新聞などの媒体に不動産広告を掲載する集客方法。新聞を定期購読する世帯に、しっかり情報を届けることができる点がメリットです。
一方、若年・中年世代の新聞購読率は低下しており、それらの世代がターゲットの場合は広告効果があまり期待できない可能性があるでしょう。
加えて、チラシ・ポスティングよりも費用がかかるため、集客にある程度お金をかけることができる方、中高年以上をターゲットとする方に向いています。
看板
施設や駐車場など人目のつく場所に看板を設置する集客方法。設置し続けることで、地域の人たちの認知度を高めることができる点はメリットです。
一方、設置に際して料金がかかること、設置場所が限られること、頻繁に内容を変えることが難しいこと、アプローチするターゲットが絞れない点などがデメリットです。
そのため、ターゲットを絞り込む自社を地域に印象付けたい方などに向いています。
セミナーやイベント
セミナーやイベントを開催し、参加者を徐々に見込み客にしていく集客方法です。
自社の会議室や空き部屋を使う場合、費用がかからない点がメリットです。また、参加者の多くが、不動産売買を考える方、不動産への関心が強い方のため、見込み客となった場合は高い成約率も期待できます。
一方、現在は多くの業者がセミナーやイベントを開催しているため、参加費を無料にしたり、参加者限定特典を付けたりするなど、付加価値を加える工夫が求められる点はデメリットです。
そのため、お客様との積極的な交流が得意な方、さまざまな工夫でセミナーやイベントを差別化できる方に向いています。
効果的に集客するためのポイント
オンライン・オフラインともに、さまざまな集客方法があります。しかし、やみくもにいくつもの方法を実践しても、満足のいく集客ができるとは限りません。効果的な集客を実現するためには、以下のようなポイントを意識することが大切です。
【効果的に集客するためのポイント】
- ターゲットのペルソナを絞って集客する
- 自社の強みを意識する
- オンラインとオフラインをうまく使い分ける
- 契約までのプロセスを簡易化する
ターゲットのペルソナを絞って集客する
ペルソナを絞るということは「どのようなお客様を相手にするか明確にすること」を意味します。
例えば、物件買取をメインとする会社の場合、若年層よりも中高年以降がターゲットとなるでしょう。
また、学生街に事務所を構える会社なら「アパートやマンションを探す若年層」、ベッドタウンにある不動産会社なら「ファミリーマンションや一戸建てを探す家族層」などがメインのペルソナになると考えられます。
ペルソナは、お客様の年齢・家族構成・居住エリア・年収・ニーズなど、さまざまな軸で絞り込むことが可能です。自社の業態なども含め、メインとなるターゲットのペルソナを絞った上で、適切な集客方法を選択することが大切です。
自社の強みを意識する
単純な知名度では、中小規模の不動産会社よりも、大手不動産会社に軍配が上がります。大手不動産会社は、Webサイトで上位表示されるポータルサイトを持っていたり、テレビCMなども利用したりしているからです。
そのような中で、自社を利用してもらうためには「他社との差別化」が非常に重要です。すべて満遍なくできるというよりも、「清掃などの負担なしに物件売却できる」「特定エリアに強みを持つ」「多言語対応で外国の方を顧客にできる」など、ある程度ニーズを絞り、それに特化する戦略も有効です。
オンラインとオフラインをうまく使い分ける
オンラインとオフラインでは、アプローチできるメインの年齢層が異なります。
そのため、アプローチしたい年齢層や売買したい物件、 目的、施策などに応じて、集客方法をうまく使い分けることが望ましいでしょう。
例えば、地域密着型の業者の場合、効率を優先してオンライン集客だけ行うよりも、オフライン集客も併用するほうが地域の方に親しみを感じてもらえる可能性があります。
契約までのプロセスを簡易化する
不動産売買取引では大きな金額が動くため、オフラインでの取引を望む顧客も根強く存在します。一方、コロナ禍でさまざまなオンライン経験に触れたユーザーが、不動産売買に対してもデジタル活用による利便性を求めるようになってきているのも事実です。
実際に、不動産業界のデジタル化は進んでおり、契約書作成や仲介業務のデジタル化、オンラインでの物件探し・内見・契約など、デジタルでできることは増えています。
契約までのプロセス簡易化に対するニーズは高まりつつあり、今後もその流れは継続すると推測されます。不動産業界は、いわば新たな顧客体験を提供すべき時代に入ったと言えるかもしれません。
不動産管理はGMO賃貸DXがおすすめ
オンラインユーザー達が求める「新たな顧客体験」を提供しているのが 「GMO賃貸DX」です。
GMO賃貸DXは「GMO賃貸DX オーナーアプリ」「GMO賃貸DX 入居者アプリ」をリリースし、不動産管理会社とオーナー、そして、不動産管理会社と入居者のコミュニケーションを一元管理できるようにしました。
それぞれ電子契約機能(オプション)を備えており、物件提案や住み替え物件案内などもできるため、契約までのプロセスを簡易化することが可能です。
お客様(既存顧客)とのコミュニケーションを効率化しつつ、ニーズを満たすことができるため、長期にわたるより良い関係を築くことが期待できます。そのため、新規顧客を集客する労力も削減できるでしょう。
まとめ
サイネージを設置するシーンは増えてきており、不動産業界においても集客方法の1つとして注目を浴びています。集客方法にはサイネージ以外にも複数の方法があるため、アプローチしたいターゲットのペルソナを絞り、有効な方法を選択しましょう。また、集客後はお客様と長くより良い関係を築くことが非常に重要です。
GMO賃貸DXは、大切なお客様とのコミュニケーションの拡充・効率化を実現する不動産管理アプリです。持続可能な事業を営むためにも、ぜひGMO賃貸DXをお役立てください。
この記事のポイント
● 不動産の集客は使い分けが肝心
オンライン・オフラインそれぞれで複数の方法がある集客方法。特徴・メリット・アプローチできるメインターゲットも異なるので、使い分けが肝心です。 ● 不動産管理のデジタル化で顧客体験をアップできる! コロナ禍を背景に、不動産にもデジタルニーズの高まりが。契約までのプロセス簡略化など「顧客体験のアップ」を目指した施策をスタートしましょう。 |