マンションにサイネージを設置する理由｜効果やメリットについて解説します！

サイネージとは？

サイネージとは、看板・ポスターなどの標識のことです。近年では、サイネージを電子化した「デジタルサイネージ」が人気を集めています。また、サイネージ＝デジタルサイネージという認識も広まってきました（以下、サイネージ＝デジタルサイネージと定義して解説します）。

サイネージには、ディスプレイ一体型やネットワーク配信型など、さまざまな製品・サービスがあります。また、画面分割やテロップ表示、配信スケジュール管理など多彩な機能が備わっているのも特徴的です。

サイネージは、駅や商業施設、病院などにあらゆる場所に設置されています。特に近年、マンション内に設置されることも増えてきました。マンション内の主な設置場所としては、エントランスやエレベーター内などが挙げられます。

サイネージでできること

サイネージのさまざまな機能を活用することによって、商品やサービスの魅力を視覚的にアピールできます。例えば、時間帯によって表示する広告を変えたり、情報をタイムリーに更新し最新情報を発信したりすることが可能です。実際に駅などを歩いている時に、サイネージ広告の内容が変わるところを見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

サイネージは、広告や販売促進だけではなく、情報提供にも活用できます。例えば、施設からのお知らせや、利用者への有益な情報提供に使われることが多いです。また、災害発生など緊急時の情報発信媒体としても使われます。

そして、サイネージは映像の美しさから、エンターテインメントの一環として用いられることも少なくありません。例えば、自然の映像を表示して癒し効果を発揮したり、ディスプレイそのものをさまざまな向きに展示し、そこに映像を流してオシャレな空間を創ったりすることも可能です。

サイネージが注目される背景

サイネージが注目されるようになってきた背景には、ニーズの多様化が挙げられます。例えば、コロナ禍に入ってから社員がオフィスに揃う機会が減ったことにより、情報の共有が難しくなりました。しかし、オフィス内にサイネージを設置することで、メール送信や紙媒体配布をすることなく情報の共有が可能になったのです。このように、これまでなかったようなニーズが生まれていることも、サイネージが注目される背景にあります。

実際に、サイネージ広告の市場は拡大しています。2018年時点での日本国内市場における種類別広告規模の順位は、以下の通りです。

【1位】テレビ
【2位】インターネット
【3位】β野外広告

サイネージは野外広告に該当しますが、野外広告におけるサイネージの割合は年々急激に増加してきています。このままサイネージの市場規模が大きくなれば、ゆくゆくはインターネットに次ぐ巨大なメディアとなる可能性が十分にあるでしょう。

マンションでサイネージを活用する効果

マンション内にサイネージを設置する効果は、以下の通りです。

• スピーディに情報を反映できる
• 掲示物への経費削減
• マンションの景観を損ねない
• 居住者の満足度をアップできる
• 広告収益も得ることができる

ここでは、それぞれの効果について解説します。

スピーディに情報を反映できる

ポスターなど紙の掲示物は、情報を最新のものに更新する際、貼替作業に時間がかかります。また、情報に誤りがあったり、貼替作業中にさらに新しい情報が入ってきたりした場合は、印刷し貼り直さなければなりません。そのため、最新情報のスピーディな反映が難しいのが現実です。

一方、サイネージの場合、表示するデータを差し替えるだけですので、即座に最新情報を掲示できます。特に、災害情報や不審者情報などをすぐに共有したい場合などに有効です。

サイネージには、「スタンドアロン型」と「ネットワーク型」があります。スタンドアロン型は、掲示する情報が保存されたUSBメモリやSDカードをサイネージ本体に差し込んで放映するタイプ。一方、ネットワーク型は、ネットワークを通じてどこからでも掲示内容を更新できます。ネットワーク型の方が高価ですが、よりスピーディな最新情報の提供が可能です。

掲示物への経費削減

紙媒体の掲示物の場合、印刷や掲示に金銭的・時間的コストがかかります。また、遠隔から作業指示をする場合は現場作業者の管理も必要になり、人件費もかかります。掲示物を新しく差し替えるたびにコストがかさむため、ランニングコストとして毎月の収支を圧迫してしまうかもしれません。

これに対し、サイネージの場合はこれらのコストが不要です。特に、ネットワーク型のサイネージなら遠隔での操作も可能。サイネージは初期の導入コストがかかりますが、長期的に見れば経費削減に役立ちます。

マンションの景観を損ねない

紙媒体の掲示物は、どうしても量が多くなる傾向があるため、マンションの景観を損ねてしまいかねません。また、紙は劣化するため、長時間掲示しておくことで汚くなり、マンションの景観が悪化してしまいます。

しかし、サイネージの場合は、情報を周知つつマンション内の景観を損ねない空間演出が可能。紙媒体と同じ情報を発信するとしても、サイネージの方が美しく見えるからです。

また、サイネージの方が紙媒体よりも住民から注目されやすいという点で効果的。放置自転車撤去案内や正しいゴミ出しの方法も周知しやすくなります。結果として、放置自転車や間違ったゴミ出しなどの問題が解決され、マンションの景観がさらに良くなるでしょう。

居住者の満足度をアップできる

サイネージを設置することで、マンション居住者の満足度アップが期待できます。天気予報や防災情報など、リアルタイム性が求められる情報を即座に発信できるためです。万が一災害が発生した際も、避難場所の情報や災害時に取るべき行動などをタイムリーに伝えられるため、マンション居住者の安心につながります。

また、マンション居住者の属性に合わせた情報の発信も可能。例えば、ゴミの仕分けが厳しく収集日がややこしい地域の場合でも、毎日のゴミ収集日の情報発信が可能です。そうすれば、マンション居住者はゴミ収集日を逃すことが少なくなり、家を綺麗に保ちやすくなるでしょう。このような点からも、サイネージの設置によってマンション居住者の満足度がアップすることが考えられます。

広告収益も得ることができる

マンションにサイネージを設置することで、広告収益を得られることも効果の一つ。マンション内の広告は、広告主にとっても魅力的だからです。理由は2つあります。

1つ目は、マンション居住者の属性に合わせた広告配信ができることです。サイネージには、近づいてきた人の年齢や性別などの属性を推定し、適した広告を表示する機能があります。そのため、マンション居住者に対して効果的に訴求できるでしょう。

2つ目は、「この広告はマンション側の許可を得て掲示されている」という安心感があることです。対照的な広告手法としてマンションへのポスティングなどが挙げられますが、これらは勝手にポストに入れられるため、不快に感じる人も少なくありません。一方、マンション内のサイネージの場合、安心感があり不快に感じられることがないため、見た人が不安を抱きにくくなります。

まとめ

広告業界において市場規模を拡大しつつあるサイネージですが、マンション内に設置されることも増え、今後さらなる需要の拡大が予想されます。サイネージは初期コストの問題さえクリアできれば、さまざまなメリットが得られるため、マンション内に設置するのもおすすめです。紙媒体の掲示物によってお困りのことがある場合は、ぜひサイネージの設置を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事のポイント

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