SUUMO(スーモ)への広告掲載料金と掲載して入居者を探す方法を紹介
自身が所有する物件の空室率を下げるべく、不動産ポータルサイト「SUUMO」への掲載を検討している大家・オーナーの方も多いはずです。本記事では、SUUMOの仕組みや掲載料金、集客力などについての紹介とともに、SUUMO掲載までの流れを詳しく解説します。同時に、SUUMO掲載以外に大家・オーナーが独自でできる、物件空室対策についても紹介します。
SUUMO(スーモ)とは
出典:SUUMO
SUUMO(スーモ)とは、日本全国の不動産情報を中心に、住まい購入のためのノウハウ、住宅ローンの計算方法、最新の相場情報など、住まいにまつわるあらゆるコンテンツを発信している「住まいの総合ポータルサイト」です。
SUUMOを運営しているのは、リクルートホールディングス傘下の「株式会社リクルート」で、不動産会社ではありません。創業当時から不動産業界と深く関わりのあったリクルートホールディングスが、その知識やノウハウを活かして運営しており、不動産ポータルサイトとしては集客率・知名度ともにトップクラスなのは言うまでもありません。
SUUMOの仕組み
SUUMOのビジネスの仕組みは、物件を直接取り扱う不動産会社から広告費を得ることによって成り立っています。
SUUMOに賃貸マンションや土地の売買情報等を掲載してもらえれば、その知名度を活かして大勢のユーザーの目に留まることになります。不動産会社としては非常に大きな宣伝効果を得られるため、サイトへの掲載料を支払ってでも、SUUMOに載せてもらいたいと考るというわけです。掲載料を得る代わりとして、SUUMO側はサイトを通じて物件の資料請求をしたユーザーの個人情報を不動産会社に提供し、販売促進の手助けをしています。
SUUMOの掲載料金とシステム
SUUMOの掲載料金は、広告枠の大きさや位置などによって価格が変わる「従量課金制」が採用されています。つまり広告枠がより大きく、トップ画面のような目立つ位置ほど掲載料が上がる仕組みです。SUUMOでは広告枠1枠ごとに、数万円〜数十万円の異なる料金が設定されており、1ヶ月などの期間単位で販売されています。
もちろん広告の掲載期間が長くなればなるほど、掲載料金も加算されていきます。SUUMOを利用する際には、反響が少ない物件については掲載を見直すなど、費用対効果を考えた効率的な掲載方法を検討する必要があります。
SUUMOの集客力
SUUMOは業界知名度No.1を誇る、有名な不動産ポータルサイトです。また、SUUMOブランドとして展開しているのはサイトだけではなく、フリーぺーパーや雑誌など多岐にわたり展開。いまでは実店舗も構えるほどに。SUUMOが展開する媒体や掲載物件数、テレビCMについて、次項で詳しく解説します。
→たしかに業界的にTOPなのは変わりないが、No.1と断言していいのか調べる。
展開している媒体
SUUMOブランドとして現在展開しているサービスには、次のようなものが挙げられます。
- SUUMO(Webサイト)
- SUUMOマガジン(フリーペーパー)
- SUUMO新築マンション(フリーペーパー)
- 都心に住む by SUUMO(市販雑誌)
- スーモカウンター新築マンション(実店舗)
リクルートホールディングスは、元々大学新聞専門の広告代理店から出発したこともあり、雑誌やフリーペーパーなどの紙媒体に強い会社です。その強みを活かし、SUUMOはWebサイト以外にも「SUUMOマガジン」「SUUMO新築マンション」のフリーペーパー2誌と、有料の雑誌「都心に住む」を発刊しています。また、スーモカウンター新築マンションという実店舗も構えており、関東一円を中心に、北海道から九州まで展開中です。実店舗では、住み替えや住宅購入の対面相談サービスを行っています。
掲載物件数
2019年7月時点で、SUUMOに掲載されている物件数は、「賃貸」「新築/中古マンション」「新築/中古戸建」「土地」の日本全国の総計で、616万8,422件。そのうち賃貸マンションに限ると、2020年1月時点で343万件超となっており、他のポータルサイトを圧倒する掲載数を誇っています。
テレビCM
SUUMOはテレビCMを使った宣伝を積極的に行っており、シーズンごとに新作CMを展開しています。有名女優や俳優、ミュージシャンなどを起用したCMは若者の間でも人気で、特に2018年に放映されたダンスボーカルユニット「DA PUMP」編は大きな反響を呼びました。同年のヒット曲「U.S.A.」の振付をアレンジした「S.U.U.M.O.ダンス」と、おなじみの緑色のモフモフしたSUUMOキャラクターとのコラボは斬新で、今も記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
SUUMOに広告を掲載する方法
SUUMOに広告を掲載したい場合は、下記の手順に従って掲載登録を行います。
- 掲載問い合わせ
SUUMO公式サイトの問い合わせフォームより、会社名や所在地等の情報を入力します。
- 掲載審査
掲載審査のため、宅建免許証のコピーを提出する必要があります。審査には10営業日ほどかかります(審査結果によっては掲載不可となる場合もあり)。
- 審査結果の連絡と掲載申し込み
審査通過の連絡を受けたら、申込書類に記入・捺印をし、掲載を申し込みます。
- システムIDの発行
申し込み後14営業日ほどで、SUUMOの利用に必要なIDが発行されます。
- 掲載情報登録・JDS設定
マニュアルに従ってSUUMOに掲載する情報を登録し、JDS(住宅情報ダウンロードシステム)の設定を行います。
- 掲載開始
掲載情報登録とJDS設定が完了したら、最短で即日中に物件情報が掲載できます。
大家・オーナーができるSUUMO以外の新規入居者募集方法
不動産を所有する大家やオーナーであれば、誰しも自分の物件の空室率を下げたいものです。そのための手段の一つとして、SUUMOのような不動産ポータルサイトへの掲載を考える方も多いと思いますが、SUUMO掲載以外にも新規入居者を募集する方法はあります。次項以下で、大家・オーナーが自らできる新規入居者募集方法を紹介します。
直接募集サイトの利用
SUUMOのような仲介サイトとは異なり、大家やオーナーが直接入居者を募集できるサイトも存在します。具体的には「ジモティー」「ウチコミ!」「直談.com」「直接賃貸.com」「e部屋探し」といったサイトで、形態は不動産専用ポータルサイトや投稿掲示板などさまざまです。
直接募集サイトの最大のメリットは、仲介サイトに支払う掲載料を節約できることです。しかしその反面、不動産仲介会社による、契約条件や対象物件の状態などの説明がなくなるため、万が一契約上で問題が発生した場合、トラブルはすべて自分で解決しなければなりません。
同じように、これまで仲介会社が行ってくれていた内見対応や契約書の作成・退去立ち合い・原状回復費用の合意など、不動産賃貸のあらゆる対応を自分で行う必要が生じます。
メリット・デメリットも考えた上で、費用対効果も含めて、直接募集サイトの利用を検討するようにしてください。
SNSの利用
現在はSNSを通じた入居者募集も、当たり前になってきています。しかし不動産契約には信用性が欠かせませんので、オーナーの個人アカウントではなく、必ず入居者募集の専用アカウントを作った上で募集を開始しましょう。
画像を多用できるのがSNSのいいところですので、キレイな写真や動画を撮影・掲載して、物件のセールスポイントを上手にアピールしてください。入居者募集に向いているSNSとしては、本名利用が多く情報に信頼がおけるFacebookや、画像投稿に特化したInstagram、招待制で会員の身分が保証されているClubhouseなどが挙げられます。
大家・オーナーができる空室対策
自分の所有する物件の空室率を下げるために、大家・オーナー側で行える施策としては、次のようなものが挙げられます。
- 賃料や礼金・敷金の見直し
- 入居条件の見直し
- 部屋の修繕・リフォームで物件の価値を高める
まずは一番手軽な方法として、賃料や礼金・敷金の見直しがあります。借り手側としては、条件に合う物件をできるだけ安く借りたいというのが本音ですので、賃貸料にまつわるコストダウンは、契約への強力な動機付けになります。特にここ数年は“借り手市場”が続いており、入居者が物件をジャッジする目はシビアになっていますので、賃料や礼金・敷金の適正な価格設定は必然です。
また同様の理由として、入居条件の見直しも挙げられます。2人入居不可、禁煙、ペット不可、楽器演奏不可など、入居に関して条件を付けている物件は、競合他社と比較された際に避けられがちです。どうしても譲れない条件以外は緩和するなど、柔軟に対応してみてはいかがでしょうか。
修繕・リフォームを行って物件の価値を高めるのも、一つの手です。修繕やリフォームは、お金と時間がかかる大掛かりなものですが、どうしても空室が埋まらない場合には、効果的な施策として検討してみる予知があります。和室をフローリングにしたり、壁紙を張り替えたりといったちょっとした工夫で、空室率が劇的に下がるケースも多々見られます。
その他大規模なリフォーム例としては、「電気コンロをIHに換える」、「クローゼット等の収納を新設する」、「室外の洗濯機置き場を室内にする」、「バランス釜式の浴室を、リモコン給湯式に換える」などが挙げられます。
長期間入居してもらうのも大事!
ここまで、SUUMO掲載を中心とした入居者募集のコツをお伝えしてきましたが、SUUMOを利用する・しないにかかわらず、やはり新規に入居者を集めるのはなかなか簡単なことではありません。できれば、現在契約中の入居者に長く住んでもらい、空室を作らない方が手っ取り早いと言えるでしょう。次項以下で、入居者に長期間にわたって住み続けてもらうコツと、入居者が抱えている不満や、物件に対する要望を把握しやすくなるアプリ活用について、詳しく解説します。
入居者に長く住んでもらうためのコツ
入居者に長く住んでもらうためには、そもそも現状の物件に満足してもらうことが、何よりの早道です。学生向けアパートや、ファミリータイプのマンション・戸建てなど、それぞれ物件に求められる条件は違いますが、いずれにしてもターゲットとなる入居者のニーズを満たしているかどうかが問われることに。入居者の本音を知るためには、住み心地に関するアンケートを定期的に取ったり、訪問して適宜声がけをするなどのコミュニ―ケーションが必要となってきますが、昨今ではオーナー・大家からの過度な干渉を嫌う入居者も少なくありません。
そのような時は、アプリ等を利用するのも有効です。
GMO賃貸DXなら入居者の意見を簡単に知ることが可能で長期入居につながる!
入居者が、物件に対して感じている不満や要望を効率的に集約する方法として、不動産管理会社向けオーナーアプリ「GMO賃貸DX」の利用をおすすめします。「GMO賃貸DX」とは、管理会社を中心にオーナーと入居者の三者を連携させるアプリで、メッセージ機能を通じてお互いの意思疎通がスマートに行えます。
例えば、管理会社から設備機器の定期点検の日時を入居者へ知らせたり、逆に入居者から騒音や異臭等の苦情を管理会社に申告したりといったやり取りが、アプリを通じて簡単に行うことが可能に。アナログな掲示板でのお知らせや、個別の電話連絡等が不要となり、物件管理に関するストレスを軽減できるでしょう。「GMO賃貸DX」があれば、入居者の不満をすぐに吸い上げることができるため、結果として長期間の賃貸契約につながります。
まとめ
自身が所有する物件の空室率を下げるため、業界最大手のSUUMOを始めとする不動産ポータルサイト等を利用するのは賢い選択です。しかし、高額な掲載料を鑑みると、サイト利用の前に自分でできる施策はなるべく行っておきたいもの。今は「GMO賃貸DX」等の便利なアプリもありますので、ぜひさまざまな選択肢を試してみてはいかがでしょうか。
また、以前にSUUMOの編集長である池本洋一様にインタビューした記事がアップされています。長年、業界にいるからこそ語れる「住まいの未来」というテーマでわかりやすく解説してくださっています。
お時間ある方はぜひ、こちらからチェックしてみてください。