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アパートのゴミ捨て場設置ルール・注意点を紹介|よくあるトラブルと管理会社・オーナーができる対策

アパートやマンションのオーナーや管理会社が行うべき仕事として、ゴミ捨て場の適切な管理が挙げられます。ゴミ捨て場が正しく管理されていれば、起こりがちなトラブルを回避し入居継続率や入居希望者数のアップにつなげられるのです。この記事では、アパートにゴミ捨て場を設置する際におさえておきたいルールを解説するとともに、ゴミ捨て場関連のトラブルの解決策や予防方法をご紹介します。

目次

    アパートにゴミ捨て場を設置するときのルール

    アパートにゴミ捨て場を設置するときの

    アパートに設置するゴミ捨て場については、各自治体がルールを定めています。管理会社は、自治体が定めた設置基準を守らなければなりません。ゴミ捨て場は道路に接する敷地内に設ける必要があり、ゴミ収集車が敷地内に進入せず回収できるよう歩道に設けてはならないなど、設置基準は自治体のホームページなどで公表されています。

    アパートにゴミ捨て場を設置するときの注意点

    アパートにゴミ捨て場を設置するときの注意点

    アパートにゴミ捨て場を設置するときは、いくつか注意しなければならないポイントがあります。

    事前に自治体への相談・届け出が必要

    アパートやマンションなどの共同住宅には、その住宅専用のゴミ捨て場を設置しなければならないと条例で義務付けられています。そのため、管理会社はゴミ捨て場設置について自治体に相談し、届け出をしなければなりません。

    そもそもゴミ捨て場の管理ってオーナー?管理会社?

    ゴミ捨て場の管理を誰が行うかは、法律で決められていません。基本的にはオーナーか管理会社が行うことになりますが、ほとんどの場合はオーナーが管理会社にゴミ捨て場の管理も含めアパートの管理を依頼しています。

    ゴミ捨て場におけるルール

    ゴミ捨て場におけるルール

    ゴミ捨てに伴うルールは、管理会社が責任を持って入居者に周知しなければなりません。入居者にルールを守ってもらわないとトラブルを招く恐れもあるため、周知を徹底しましょう。

    分別は自治体のルールに沿う

    ゴミの分別方法は、自治体ごとにルールが決められています。そのため、管理会社が自治体のルールを確認した上で、入居者へ知らせましょう。

    ゴミを捨てて良い時間とNGな時間帯

    ゴミの回収日時も自治体ごとに決められているので、ゴミを捨てて良い日時はルールに合わせて決めることになります。基本的には該当する曜日の朝○時までに出すと決めるアパートが多いですが、最近では密閉型のゴミ捨て場が増え、24時間ゴミ出しができる場合もあります。時間帯のルールを適切に定め、入居者に守ってもらいましょう。

    ゴミを捨てる時の袋なども自治体ルールに沿う

    自治体によっては、ゴミを捨てるときに使う袋が指定されていることがあります。入居者が適切な袋を使用しなければゴミが回収されないこともあるため、袋のルールについても必ず入居者に伝えましょう。

    ゴミを捨てる時は臭いが漏れないように注意する

    入居者には、袋から臭いが漏れないようにしてゴミを出すことも周知すべきです。ゴミ袋から臭いが漏れることで、他の入居者から管理会社にクレームが届くことも懸念されます。

    アパートのゴミ捨て場の種類

    アパートのゴミ捨て場の種類

    アパートのゴミ捨て場には、主に以下の4種類があります。

    • 直置き型
    • 囲い型
    • 棚置き型
    • ボックス型

    直置き型は、特に囲いなどがなく直にゴミ袋を置くタイプのゴミ捨て場です。昔は直置き型のゴミ捨て場が主流でしたが、カラスによる被害や悪臭などが問題となり、近年では見かけることが少なくなりました。直置き型が進化したものとして、ブロックなどで囲いを作った囲い型タイプもありますが、こちらも散らかりや悪臭などが問題になりがちです。

    棚置き型は、扉や屋根がついた小屋になっているゴミ捨て場です。ゴミを荒らされたり悪臭が漂ったりするリスクを避けられます。専用の収集ボックスを設置するボックス型も、密閉性が高くゴミ捨て場で発生しやすいゴミの散らかりや悪臭といった問題を減らせます。

    ゴミ捨て場をめぐるトラブルと解決策

    ゴミ捨て場をめぐるトラブルと解決策

    アパートのゴミ捨て場をめぐるトラブルは、起こりやすいものです。ここで、起こりがちなトラブル例とその解決策を確認しましょう。

    決まった時間を守らない

    ゴミ捨てのルールを説明しても、すべての入居者が守るとは限りません。面倒だと感じ、ルールを守らない入居者もいます。ルールを守らずにゴミを捨てられると、業者に回収されず放置されて悪臭の原因やカラスが寄ってきたりして、他の入居者からクレームが来ることも考えられます。

    解決策として、徹底的な周知が必要です。近年ではゴミ捨てのルールが厳しくなっているため、入居者がルールを把握できていない可能性もあります。わかりやすい説明資料を配るなど、改めて周知してみましょう。

    未回収ゴミがずっと残っている

    ゴミの分別が厳しい地域では、きちんと分別されていないゴミは回収されず、未回収ゴミとしてずっとゴミ捨て場に残ってしまうケースもあります。

    そこで有効な解決策は、分別やゴミ捨て日時を入居者へ確実に認知させることです。各部屋に説明資料を配るほか、共用玄関の目立つ場所にチラシを貼るのもよいでしょう。

    ゴミ捨て場が汚れる

    ゴミ捨て場の汚れも、アパートで起こりがちなトラブルです。ゴミ捨て場には生ゴミが入った袋を捨てることもあるので、きちんと掃除をしなければ徐々に汚れが蓄積されます。ゴミ捨て場が汚れると悪臭被害が増え、退去率の上昇につながることも考えられます。

    オーナーや管理会社がゴミ捨て場の掃除をすれば、美観が保たれます。自ら行うのが難しい場合は、清掃業者に依頼しましょう。ゴミ捨て場の汚れは入居予定者にチェックされやすいポイントでもあるので、清潔にしておけば入居希望者の増加にもつながります。

    また、ゴミ捨て場や玄関などの目につきやすい場所に「いつも綺麗に使用してくださり、ありがとうございます」という張り紙をするのもおすすめです。こうすることで入居者がゴミ捨て場を綺麗に使用していると伝えることができ、ゴミをこぼさないように密閉してから捨てるなど入居者の行動改善につなげられます。

    近隣住民や通行人によるごみ捨て

    アパートのゴミ捨て場は道路に面していることから、近隣住民や通行人がゴミを捨てていくケースがあり得ます。せっかく入居者が気を遣っていても、外部からゴミを不法投棄されて散らかってしまうと、入居者の不満につながってしまいます。

    不法投棄を完全になくすのは難しいですが、できるだけ外からゴミ捨てされないような環境を作ることが大切です。ゴミ捨て場に鍵をつける、人感センサー式のライトをつけて入居者以外が近寄りにくくする、防犯カメラを設置していると知らせる張り紙をするなどの方法が良いでしょう。防犯カメラの設置はダミーでも構わないので、対策していることを根気よくアピールしてください。

    ゴミ置き場の臭い問題

    正しくゴミ捨てが行われていても、どうしても臭いが漂ってしまうことがあります。特にゴミ捨て場との距離が近い部屋に住む入居者からは、ゴミ捨て場からの臭いが届いて不快だというクレームが寄せられることが珍しくありません。

    直置き型やブロック型など開放されているタイプのゴミ捨て場にしている場合は、密閉型のゴミ捨て場への切り替えを検討してみてください。収集ボックスを置いて密閉できるようにすれば、ある程度ゴミの臭いが飛散するのを押さえられます。費用の関係でどうしても設置が難しい場合は、ゴミ捨て場にシートを被せて臭いの飛散を防ぎましょう。

    入居者が退室するときのゴミ問題

    入居者が退去するときにも、ゴミ問題が発生しやすいです。粗大ゴミ・大型ゴミといった普段のゴミとは異なるものは、事前に自治体に連絡をして引き取ってもらう必要があります。このルールを知らなかったり面倒だと感じたりして、退去者が大きなゴミをそのままゴミ捨て場に捨てていくケースもあるのです。

    解決策としては、大型ゴミの出し方を入居時にあらかじめ説明する、退去が決まった人へ個別に説明するなどが有効です。チラシを配るだけでなく、アプリなどを活用して個別にメッセージを送れば、引っ越し準備で忙しい退去者にも無理なく周知できます。

    トラブルを回避するオーナー・管理会社ができる対策

    トラブルを回避するオーナー・管理会社ができる対策

    アパートのゴミ捨て場をめぐるトラブルは起きやすいので、できれば先に対策をして問題を防ぎたいものです。

    入居者への対策

    入居者によるトラブルを防ぐためには、以下の方法が有効です。

    • ゴミ捨て場のルールを紙面や口頭で説明
    • 不法投棄に関する注意文の掲示
    • ルール違反者に個別注意
    • 粗大ゴミの出し方の掲示・指導

    一気に強い圧をかけるのではなく、地道に周知をしていきましょう。

    不法投棄への対策

    ゴミ捨て場にできる対策としては、以下のようなものがあります。

    • ゴミ捨て場の清掃の徹底
    • ゴミ捨て場に扉や屋根を設置
    • 防犯カメラの設置(ダミーでも可)
    • センサーライトの設置
    • 鍵の設置

    悪臭やカラス被害を防いだり、不法投棄を減らしたりできるため、できる対策は行っておきましょう。

    ゴミ捨て場を重要項目にする女性が増えている

    ゴミ捨て場を重要項目にする女性が増えている

    アパートを選ぶときに清潔さを重視する傾向が高まり、物件と同じ位の熱量でゴミ捨て場のチェックも欠かせない女性が増えているそうです。

    清潔に保たれていて悪臭や虫による被害の心配がない、自由な時間にゴミを出せる、プライバシーが守られているなどのゴミ捨て場であれば、選ばれる可能性が高まり、入居希望者増加につながります。

    また、管理しているアパートで女性の退去者が多いと感じるときは、ゴミ捨て場に問題がないか確認してみましょう。

    女性受けしやすいゴミ置き場で入居継続率・入居者希望率UP

    女性受けしやすいゴミ置き場で入居継続率・入居者希望率UP

    より魅力的な物件にするためには、ゴミ捨て場を軽視してはいけません。衛生面を重視する女性も納得できるようなゴミ捨て場に整備すれば、結果的に入居者の満足度も高まり、入居継続率がアップするとともに入居希望者も増えていきます。

    予算や場所に余裕があれば、まずは密閉型のゴミステーションを導入してみてはいかがでしょうか。屋根や扉がついているゴミ捨て場にするだけで、悪臭や虫、カラスによる被害は劇的に抑えられます。

    また、フタや扉が女性の力でも開閉しやすいことも重要なポイントです。開け閉めが大変なゴミ捨て場は使いづらく、入居者の不満を招いてしまいます。さらに、鍵を取り付けられるタイプのゴミ捨て場を選べば、外部からの不法投棄のリスクを減らすことができ、入居者も安心できます。

    GMO賃貸DXならゴミ捨て場のルールの周知も簡単

    GMO賃貸DXならゴミ捨て場のルールの周知も簡単

    ゴミ捨て場に関するルールを入居者に定期的に周知することは、適切な管理のために必須です。しかし、複数のアパートやマンションを管理していると、周知が疎かになってしまうことがあります。そこでおすすめなのが「GMO賃貸DX」です。

    GMO賃貸DXは、不動産管理会社向けの入居者アプリです。入居者との情報伝達が手軽にできるメッセージ機能を搭載しているので、情報を一元化でき、周知漏れを防げます。また、入居者の不満を可視化するアンケート機能も搭載されているため、退去者が発生する前に適切な対策を取ることが可能です。

    まとめ

    アパートのゴミ捨て場はトラブルが発生しやすいため、オーナーや管理会社には適切な対策を取ることが求められます。ゴミ捨てのルールを入居者に周知したり、ゴミ捨て場の環境を整えたりすれば、ゴミ捨て場のトラブルを抑えて入居継続率の向上につなげられます。

    掲示板やメッセージ機能、アンケート機能が搭載されたGMO賃貸DXを活用すると、ゴミ捨てルールの周知や入居者が抱える不満の可視化が手軽に行えます。アパートやマンションの入居継続率を高め入居希望者数を増やすためにも、アプリを活用して適切な対策を取りましょう。これらの資料も参考にしてみてください。

    【参考資料】
    不動産管理会社の入居者アプリ活用術
    オーナーアプリ活用術とDX化における役割とは?

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