2025.01.31 RELEASE
ペーパーレスからオーナーコミュニケーションまで。賃貸管理の未来を切り拓く「GMO賃貸DX」活用術。
- オーナーアプリ
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空室対策からコミュニケーション戦略まで。アプリを最大限活用した賃貸管理のDX化
まずは貴社の特徴や賃貸DXアプリの活用法について教えてください。
▲アセットテクノロジー株式会社 代表取締役 宮本泰光氏
創業時にGMO賃貸DX オーナーアプリを導入したことで、最初からペーパーレスを重視して進めてこられたと考えています。以前、前職で賃貸管理に携わっていた際は、顧客管理や明細作成はエクセルで行っていました。当時も様々な基幹システムはありましたが、大手向けのイメージが強く、基本的には紙やエクセルでの管理が主流でした。
しかし、時代の変化とともに郵送コストが上昇する中、郵送を極力抑える運営スタンスでなければ利益を確保することが難しいと考えています。人件費や残業コストを削減するためにも、創業時からアプリや不動産DXと呼ばれる手法を導入することが必須だと考え、その方針で進めてきました。
DXを含めて積極的に取り組まれている内容があれば教えてください。
賃貸管理は差別化が難しい分野だと考えています。オーナー様の多くは管理業務に対して積極的な関心を持たれないことが多いため、解約を防ぐためにはサービスの質を向上させる必要があります。そのため、GMO賃貸DXのアプリを活用しつつ、弊社からもアップデートの依頼や提案を行い、できるだけ人員を増やさずにサービスの質を向上させる方法を模索しています。
特に力を入れているのが空室対策です。空室を早期に埋めることは管理会社の基本的な役割ですが、それ以上に重要なのは、空室時の募集状況をいかに迅速かつ詳細に報告できるかという点です。不動産投資に限らず、投資全般において運用報告は非常に重要です。
弊社では、空室物件がある場合、必ず毎週月曜日にオーナー様へ募集状況を報告しています。これにより、オーナー様との接点を強化できるだけでなく、弊社自身も問い合わせ状況や設定賃料、条件の適合性を把握しやすくなります。このような取り組みを通じて、ノウハウの蓄積も進み、データの保護と活用が弊社の強みになっていると考えています。
空室がある場合の週1回のタッチポイントを大事にされているとのことですが、満室時にオーナー様との独自の取り組みはありますか?
現在、アプリの一斉配信機能を活用して、毎月必ず「送金しました」というメッセージとともに、弊社で作成したコラムや今月の市況などの情報を配信しています。こうした取り組みを通じて、満室時でもオーナー様との定期的なコミュニケーションを維持しています。
一斉配信機能を使うことで、効率的に情報発信ができ、同時にオーナー様一人ひとりに対して細やかな情報提供が可能になっています。これにより、たとえ物件が満室で直接的なやり取りが少ない時期でも、継続的な関係性を保つことができています。
自社で運営している「10分で分かる不動産メディア エンマネ」のコラムや市況情報の配信は、オーナー様に対する付加価値の提供としても機能していると考えています。
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スムーズな導入と充実のサポート体制。アプリ活用で実現する業務効率化とコミュニケーションの革新
アプリ導入にあたって、何か障壁や懸念点はありましたか?
導入時に一番不安だったのは、データをGMO賃貸DXのシステムにどのように移行するかという点でした。ただ、いえらぶと連携していると聞いて、「ワンクリック」で終わることがわかり、特に問題なく進めることができました。データ移行については、導入前の不安はありましたが、実際の作業は非常にスムーズでした。
アプリ導入については、HPから問い合わせをして、GMO ReTechの担当者に来ていただいて話をして、「それではいつからスタートしましょう」という感じでスムーズに進みました。特に大きな障壁や懸念点はありませんでした。当時、不動産オーナー向けの収支管理ツールは多くありましたが、管理会社視点でサービス提供をしているものは少なく、GMO賃貸DXは使いやすいという印象があり、導入を決めました。
実際に使用されてみて、どのような感想をお持ちでしょうか?
チャット機能が非常に便利だと感じています。以前はオーナー様と電話でやり取りしていましたが、電話に出られない場合は無駄な時間が発生していました。チャットであれば、その合間に他のオーナー様の対応もでき、業務効率が格段に上がりました。
また、収支報告書の郵送が不要になり、郵送代が大幅に削減できたのも大きなメリットです。現在の郵送代は非常に高額なので、コスト削減効果は顕著です。電子契約も非常に便利で、データを送るだけで契約が完了するのは本当に助かっています。
加えて承認機能が特に優れていると感じています。やり取りの記録がきちんと残ることで、「言った言わない」の問題が解消されます。メールでも記録は残りますが、検索が面倒で追えないことが多い一方、アプリだとやり取りがすべて一箇所に整理されて見やすいので、その分効率化されています。
また、チャットの良さは余計な文章が不要な点です。メール特有のビジネスライクな文章が省けるだけでも、作業量が3分の2くらい減る印象があります。直感的にやり取りできる点が大きなメリットだと感じています。さらに、基本的に全員がやり取りを閲覧できるので、情報の漏れや抜けが減り、共有が自動的に行われる形になっています。
使用例についてもう少し詳しく伺います。特にチャット機能について、どのような場面で活用されていますか?
主に3つのシーンで活用しています。1つ目は空室中のオーナー様からの質問対応です。募集状況や内見の状況などについて、タイムリーにコミュニケーションを取ることができています。
2つ目は、オーナー様から「この費用は何ですか?」といった収支に関する問い合わせへの対応です。チャットで簡単に説明して対応できるため、電話対応と比べて格段に効率的になりました。3つ目は、賃貸借契約が完了した際の契約書データの送付です。契約書をデータでオーナー様に送る際にもチャット機能を活用しており、スムーズなやり取りが可能になっています。
特に電話対応と比べると、1件あたり30分から1時間かかっていた対応時間が大幅に短縮され、その間に他の業務も並行して進められるようになりました。データですべてのやり取りが完結する点が非常に便利で、業務効率が格段に向上したと実感しています。
先ほどのお話にありましたが、具体的にどのような契約書を電子契約で送っているのか教えていただけますでしょうか。
主に活用しているのは管理委託契約書で、ほぼ99%をこれで運用しています。オーナー様からは電子契約について特にクレームや否定的な意見はなく、「ここを押せばいいんですか?」程度の質問が時々ある程度です。
事前に契約内容は説明していますので、電子契約を送付後、ZOOMや対面で説明しています。対面でお会いする際には、その場で画面を見せながら「ここを押してください」と案内するなど、きめ細かいサポートを心がけています。
電子契約は、オンラインでの完結を目指しつつも、必要に応じて対面でのサポートも組み合わせることで、効率的かつ確実な運用ができています。このようなハイブリッドな対応により、ご年齢に関係なく、スムーズに電子契約を進められています。
独自アプリへの切り替えを決めた背景について教えていただけますか?
まず見た目がかっこいいというのが大きな要因でした。「独自アプリがあった方がいいよね」という雰囲気から話が始まりました。アプリのデザインや使い勝手の良さに魅力を感じました。
そうした見た目の部分に加えて、将来的に切り替えが必要になるのであれば、今のうちに対応した方が良いという判断がありました。結果的にIDとパスワードの連携がスムーズにできる仕様だったのは非常に助かりました。また、カスタマイズができる点も大きな決め手になりました。
現在、管理戸数が1,000戸近くまで増えていますが、導入当初は10~20戸くらいからスタートしました。今後も第5期が終わる段階で2,600戸、10期目までには2万戸を目指していく中で、独自アプリは我々のブランディングや業務効率化において重要な役割を果たすと考えています。
弊社のCS担当者についてどのような印象を受けましたか?
レスポンスが非常に早く、本当に助かっています。「これどうしたらいいんだろう」と思った時にすぐに解決していただけるのはとても心強いです。時には、バグかと思って相談したことが、実際には操作ミスだったこともありましたが(笑)。そういった場合でも丁寧にサポートしていただき、とても感謝しています。
トラブルなく今日まで運用できているということが、何よりの結果だと考えています。カスタマーサポートの質の高さを実感しています。
「導入して良かった」という確かな実感
今後の「GMO賃貸DXアプリ」に期待する機能や改善点があれば教えてください。
特に機能の不足は感じていませんが、さらに面白い機能を追加していけると良いですね。例えば、テンプレート機能の追加は便利だと思います。今後、一棟管理においては巡回報告のような機能が特に重要になってくると考えています。区分マンションの管理では必要ない部分かもしれませんが、GMO賃貸DXは一棟管理で大きなメリットがあると感じています。
弊社も現在、新規で一棟管理を増やしているところですので、オーナー様からの声を反映しながらカスタマイズしていければと考えています。アプリ上で連絡を取る、収支報告を確認する、希望や要望を伝えるといった一連の流れがすべて完結する、直感的な仕組みを目指していきたいと思います。
アプリ導入を検討している管理会社様に向けて、アプリ選びにおいての注意点やアドバイスがあれば教えてください。
どう考えても導入した方が良いと思います。アプリの導入により管理が効率化され、オーナー様にも便利なツールを提供できます。特に導入すること自体が大きなマイナスになることはないと考えています。
実際に運用してみると、新しいことへの抵抗感から導入を躊躇される方もいらっしゃいますが、導入後に「やらない方が良かった」というケースはほとんどありません。むしろ、やってみると想像以上に便利で、業務効率化に大きく貢献すると実感しています。
主にアプリを導入しようとする際に一番懸念されているのは、オーナー様がインストールしてくれるのか、そしてデータ移行がスムーズにできるのかという点だと思います。データ移行に関しては、基幹システムによって異なりますが、例えばいえらぶであれば本当に「ワンクリック」で終わります。
オーナー様のインストール率を上がるには、最後は直接連絡してお願いするしかないのかなと思いますが、そこを頑張れば、やる気と勢いでなんとかなると思います。導入への不安は理解できますが、実際に始めてみると、想像していたよりもずっとスムーズに進められると思います。
DXを軸とした地域展開と、オーナー様との新たな関係構築への挑戦
今後の事業展開についてお伺いします。賃貸DXアプリ、特に独自アプリを活用して、どのような賃貸管理やオーナー様の資産管理を実現していきたいとお考えですか?
今後は特に売買に関わる部分が重要になってくると考えています。管理戸数を増やしていくことは、将来的に売買が絡む案件を取り込むためにも重要な戦略です。その際、GMO賃貸DX オーナーアプリを活用してオーナー様と密に連絡を取ることで、従来の手法よりも効率的で強力な接点を持つことができると考えています。
例えば、売却のご相談、相続問題、場合によっては建て替えの提案など、オーナー様のニーズに応じたサービスを展開し、双方にとって便利で効率的な仕組みを構築していければと思います。積極的にオーナー様とのコンタクトを取り、ビジネスの幅を広げていきたいと考えています。
今年は名古屋支店を開設し、今後は東京への展開も計画しています。名古屋では地場の業者さんが強いイメージがありますが、地域特有の特徴も見えてきました。今後は東海エリア全体で管理を広げていきたいと思っています。名古屋だけでなく、他の地域でもオーナー様が持つ複数の物件を一括管理できるような形を目指しています。
特に一棟管理においては、アプリを活用した巡回報告のような機能が重要になってくると考えています。オーナー様の情報をすべてアプリ内に集約し、アプリ上で連絡を取る、収支報告を確認する、希望や要望を伝えるといった一連の流れができる直感的な仕組みを目指していきたいと思います。
会社紹介
アセットテクノロジー株式会社は、大阪を拠点に不動産賃貸管理を主軸とし、賃貸仲介、内装・リフォーム、不動産売買仲介など、多角的なサービスを展開する不動産管理会社です。「オーナー様の人生を豊かにする」という使命のもと、創業時からDXを重視し、不動産管理アプリを活用した効率的な運営体制を構築。現在は約1,000戸の管理実績を持ち、名古屋支店の開設を皮切りに、東京への展開も計画しています。
質の高い賃貸管理サービスとコストパフォーマンスの両立を追求し、オーナー様との密接なコミュニケーションを重視した独自の管理スタイルで、着実な成長を続けています。
■会社名
アセットテクノロジー株式会社
https://assettech.co.jp/
■所在地
〒541-0057
⼤阪府⼤阪市中央区北久宝寺町四丁目4番7号 VPO本町セントラル 9階
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