2025.06.19 RELEASE
紙もメールも不要に。「GMO賃貸DX」導入で収支報告をデジタル化した不動産賃貸管理
- オーナーアプリ
- 入居者アプリ

埼玉県を中心に不動産管理事業を展開する株式会社マルヨシ。賃貸物件の管理や駐車場運営、地域密着型のサービス提供に力を入れてきた同社は、オーナー様からのご要望と業務効率化の両立を目的に『GMO賃貸DX オーナーアプリ』および『GMO賃貸DX 入居者アプリ』を導入しました。
導入の結果、郵送作業の削減によるコストカットや、オーナー様と管理会社間のコミュニケーション向上など、多くの成果が生まれています。
今回は、導入から約1年が経過した同社の取り組みを振り返り、課題や展望も含め、これまでの経験と今後のビジョンについて、竹田様と池野様にお話を伺いました。
分業制と専門チームで実現する、オーナー・入居者へのトータルサポート
貴社の賃貸管理の特徴や運営体制について教えてください。

▲株式会社マルヨシ 賃貸管理部 管理課 課長代理 池野勇人 氏
池野様:当社では、管理方式として分業制を採用しています。賃貸営業所には賃貸営業部、賃貸管理部(経理課、管理課)、資産管理部があり、オーナー様や入居者双方のトータルサポートができる体制を整えています。各部署におおむね5名ずつ在籍しておりますが、資産管理部のみ1名体制です。
ただ、管理課と一緒に行動し、管理だけではなく、売却や相続などの幅広いサービスも提供しています。
また、入居者向けには有料サービスとして「入居安心サポート」を用意しており、騒音解決サービスや24時間の管理、設備の不具合の修繕、問い合わせ窓口の提供など、入居者が安心して暮らせるサポート体制を構築しています。

地域密着での取り組みや、オーナー様・入居者様へのサービス提供の考え方についても教えていただけますか?
池野様:駐車場事業も幅広く展開しており、北越谷では物件駐車場の数がおそらく地域で最も多いと自負しています。各駐車場に設置した看板によって、当社が管理していることをアピールし、地域での認知度を高めています。
また、定期清掃ではスタッフが弊社のユニフォームを着用して作業することで、オーナー様に物件管理を安心して任せていただけるよう心がけています。清掃スタッフは主にパートさんですが、約4人1組で巡回し、入居者さんが住みやすい環境づくりに努めています。外注も一部利用していますが、当社の従業員が直接関わることで、地域に密着したきめ細かいサービスを提供できるよう取り組んでいます。

オーナー様からの要望と業務効率化を叶える、「GMO賃貸DX」導入の背景
「GMO賃貸DX」を導入する前に、どのような課題や目標があったのかについてお聞かせください。

▲株式会社マルヨシ 賃貸管理部 経理課 課長代理 竹田和正 氏
竹田様:オーナー様から「アプリを利用したい」とのご要望をいただき、それにお応えしたいという思いがありました。とくに、報告書の封入作業には多くの時間とコストがかかっており、その業務の効率化は大きな課題でした。さらに、他社が管理している物件ではすでにアプリを導入しているというお話も伺い、当社としてもアプリの導入には十分な価値があると判断しました。
池野様:入居者対応においては、電話での問い合わせやクレームが多く、それを軽減する手段としてアプリの導入を検討しました。
アプリ導入に際して、懸念された点はございましたか?
池野様:『GMO賃貸DX 入居者アプリ』については、特段大きな懸念はありませんでした。ただ、価格面については他社との比較が難しかったため、少し不安がありました。しかし、『GMO賃貸DX オーナーアプリ』の機能と費用のバランスを考えると、実際に導入してみて問題はなかったと感じます。
『GMO賃貸DX 入居者アプリ』から導入いただきましたが、期待していた効果はありましたか?
池野様:現在、インストール数を伸ばしている段階で、効果を実感するにはもう少し時間が必要だと思います。LINEでの問い合わせも並行して受け付けているため、現時点ではアプリ経由の問い合わせ件数が突出して増えているわけではありませんが、クレーム件数が減少傾向にあることから、FAQ機能を活用して入居者様が自己解決しているケースも増えていると考えております。また、入居時のチェックシートもアプリ上で対応できるようになっており、業務の効率化や入居者様の利便性向上に寄与していると感じています。今後は、こうした成果を定量的に把握しながら、より一層の活用促進を進めていきたいと考えています。
「GMO賃貸DX」導入時に、大変だったことやご苦労された点はございますか?
竹田様:ご高齢のオーナー様や、電子機器の操作に不慣れな方もいらっしゃることから、パソコンの基本的な操作についても一つひとつ丁寧にご案内することを心がけました。どなたでも安心してご利用いただけるよう、寄り添ったサポートを大切にしています。とくに確定申告の時期には、プリンターの設定方法に関するご質問も多く、電話で一つひとつ個別に対応することで、不安なくご利用いただけるようサポートしました。当社ではアプリ導入にあたり、スムーズなご利用開始を目指して、導入1ヶ月前から郵送にて案内文をオーナー様にお送りいたしました。また、登録してくださったオーナー様には、感謝の気持ちを込めてQUOカードを進呈するキャンペーンも実施いたしました。さらに、アプリの使い方をご理解いただけるよう説明会も開催いたしました。実際にご参加いただいたオーナー様には、それぞれ個別に対応し、丁寧にご説明させていただきました。このようなきめ細やかなサポートを通じて、オーナー様に安心してご利用いただける環境づくりを大切にしています。
「収支報告」が好評。スタッフが実感する使いやすさ
『GMO賃貸DX オーナーアプリ』導入後、オーナー様からの反応はいかがですか?

竹田様:『GMO賃貸DX オーナーアプリ』に搭載された、収支報告機能については、確定申告に活用できるという声を多くいただいており、「このアプリを使うよ」と前向きに評価してくださるオーナー様もいらっしゃいます。従来は紙やメールで送付していた収支書類が、アプリ上で自動的に格納されるようになったことで、誤って廃棄してしまうリスクを防ぎ、再発行の手間も大幅に削減できています。こうした仕組みにより、書類の管理負担を軽減するとともに、必要な情報をいつでも確認できる環境を整えることができました。また年末に年間収支などを追加で送っていたのですが、それもアプリで見られるようになるので非常に便利だと思います。今後は確定申告も楽になることを導入のメリットとしてオーナー様へお伝えしていきたいです。
GMO ReTechのカスタマーサクセス担当者にはどのような印象を受けましたか?
池野様:対応が非常に早く、こちらからの依頼や相談にも丁寧かつ的確にご対応いただいています。とくに初期設定や運用開始時の不明点についても、迅速にサポートしていただけたため、社内での浸透もスムーズに進みました。安心してやり取りできる存在です。
竹田様:私も、担当の方には大変助けられています。何かあればすぐに対応してくださり、こちらの要望にも柔軟に対応していただけるため、日々の業務が非常にやりやすくなりました。単なるサポート対応にとどまらず、「こうすればもっと使いやすくなる」といったご提案もいただける点がありがたいです。
導入後に感じられたメリットがあれば教えてください。
池野様:とくに『GMO賃貸DX オーナーアプリ』のメリットを強く感じています。報告書がペーパーレス化され、情報がアプリ上で確認できるようになったことで、オーナー様ご本人だけでなく、そのご家族など次世代の方々からも反応をいただくようになりました。たとえば、オーナー様の娘様から「これはどうなっているの?」とご連絡をいただいたケースがあり、これまで接点のなかった世代とのつながりが生まれました。アプリの導入を通じて、窓口が広がり、次世代にもつながっていく、そんな可能性を実感しています。
竹田様:郵送物の削減は非常に大きな成果です。全体の3分の1のオーナー様に対して、郵送対応を不要とすることができ、業務負担が大幅に軽減されました。今後も導入数を増やし、郵送対応業務を削減していきたいです。
あわせて、弊社にて毎月発行している「マルヨシ通信」についても、希望される方のみに郵送を行い、不要な方にはWebでの閲覧をご案内するなど、情報提供の効率化を進めています。今後は、こうしたコンテンツもアプリ上に集約していく予定です。
お気に入り、またはよく使っている機能はございますか?
池野様:管理会社アプリで、文書管理をよく見ます。外出先でもオーナーの収支報告書が確認できるので、専用ツールを開かなくても済み、時短にもなっています。
竹田様:私のお気に入りはチャット機能です。この機能は『GMO賃貸DX オーナーアプリ』、『GMO賃貸DX 入居者アプリ』の両方に搭載されており、リアルタイムでのやり取りが可能です。履歴が自動で記録されるため、後から内容を振り返る際にも役立ちますし、情報が一元化されることでメールのように転送による情報の分散が起きず、非常に管理しやすくなりました。また、他のスタッフがどのような対応をしているかを確認できるため、社内連携もスムーズに行えるようになりました。従来の電話やメールと比較して、スピード感と正確性の両面で業務の質が向上していると実感しています。
アプリを活用した今後の展開と導入アドバイス
今後の事業展開についてお伺いします。「GMO賃貸DX」活用して、どのような賃貸管理やオーナー様の資産管理を実現していきたいとお考えですか?

竹田様:チャット機能を活用して、よりオーナー様にとって身近な存在になりたいと考えています。やり取りが簡単にできるため、オーナー様との距離が縮まり、とくに頻繁に連絡を取るオーナー様とは、より密なコミュニケーションが可能になります。
池野様:まずはアプリの導入数を拡大していくことが、今後の運用において非常に重要だと考えています。利用者が増えることで、通知や連絡業務をアプリ内で一元化できるようになり、業務の効率化がさらに進むだけでなく、誰がどのオーナー様とどのようなやり取りをしていたのかといった履歴が可視化されるため、スタッフ間の情報共有や引き継ぎもスムーズになります。
とくに、不動産管理業務では担当者ごとの対応履歴が属人化しやすい傾向がありますが、アプリを活用することでそうしたリスクを低減し、組織全体としての対応力の底上げが期待できます。今後も、利用率向上に向けた働きかけを継続し、アプリを軸とした一貫性のある運用体制を整えていきたいと考えています。
「GMO賃貸DX」のような不動産プラットフォームや、アプリ導入を考えている皆様へアドバイスをいただけますか?
池野様:「とりあえずやってみよう」という姿勢が大切です。当社には導入を実行する専任の部署があるので任せやすいのですが、社長も「どんどん新しいことをやっていこう」というスタンスなので、現場レベルでは手間がかかると感じる場面もありますが、会社全体として新しい取り組みに前向きな風土があることが後押しとなっています。
「GMO賃貸DX」にはオプションも充実しており、アプリ上での家賃査定、売却査定依頼機能、オーナー向け優待サービスなど、追加できる機能も大きな魅力です。
竹田様:今後は『GMO賃貸DX オーナーアプリ』のホーム画面画像管理機能(トップページに表示される画像)も活用し、オーナー様向けの説明会やセミナーの告知などに役立てていきたいと考えています。

会社紹介
株式会社マルヨシは、1988年8月に設立された埼玉県越谷市を拠点とする地域密着型の総合不動産会社です。センチュリー21の加盟店として、賃貸仲介・管理を主軸に、売買・仲介・リフォームなど幅広いサービスを提供しています。2010年からは15年連続で賃貸売上No.1(※)店舗の実績を誇り、賃貸営業所には賃貸営業部、賃貸管理部(経理課、管理課)、資産管理部よるチーム体制でオーナーと入居者のトータルサポートを実現。近年では「GMO賃貸DX」の導入により業務効率化とオーナー、入居者の満足度の向上を両立させ、単なる不動産管理にとどまらない「次世代に繋がる資産管理」を目指しています。
(※)2025年株式会社センチュリー21・ジャパン調べ※2010年より連続受賞
■会社名
株式会社マルヨシ
https://www.century21saitama.com/
■所在地
〒343-0025
埼玉県越谷市大沢3-11-12