不動産の集客にSNS活用は必須!SNSマーケティングの手法や成功事例を紹介
近年、不動産の集客でSNSが活用されることが増えてきました。しかし、どのようにSNSを使えば集客効果を得られるのかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、SNSを使ったマーケティング手法や成功事例について解説します。不動産の集客にSNSを取り入れたいと考えている方に役立つ情報をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
不動産の集客にSNS活用が人気の理由
近年、不動産の集客でもSNSの活用が普及してきました。SNSが不動産の集客で人気を集めるようになった理由は、以下の通りです。
不動産の集客にSNS活用が人気の理由
- 無料で情報発信ができる
- 拡散力が高い
- 視覚的にアピールできる
- 潜在層にアプローチできる
それぞれ具体的な内容を確認し、SNSを集客に役立てていきましょう。
無料で情報発信ができる
SNSは、情報を発する側も受け取る側も無料で利用できるのが基本です。テレビ広告などにはコストがかかりますが、SNSなら費用をかけることなく集客を行えます。
多くののユーザーを有するSNSで魅力的な情報を発信していけば、たくさんの人に注目してもらえるでしょう。できるだけコストを節約しつつ、しっかりと集客アピールを行いたい場合におすすめの方法です。
拡散力が高い
拡散力の高さもSNSが集客に活用されるようになった理由の1つです。SNSは膨大な数のユーザーを抱えており、注目を集めた投稿は一気に拡散されます。場合によっては、万単位のユーザーに自社の投稿を見てもらえることがあるため、高い数客効果を期待できるでしょう。
視覚的にアピールできる
SNSには、文章だけでなく画像や動画も投稿できます。物件の外観や室内の様子などを画像や動画で投稿すれば、視覚的なアピールに繋げられるのもSNSのメリットです。
たとえば、ハイセンスなインテリアを売りにしている物件の場合、画像や動画を使うことでユーザーの関心をひきやすくなるでしょう。文章だけでは伝わりにくいことも画像や動画で分かりやすく解説することで、訴求力を高められます。
潜在層にアプローチできる
不特定多数の人に投稿を閲覧してもらえるSNSは、潜在層にアピールしたい場合にもおすすめのツールです。潜在層とは、何らかの悩みや欲求があり、特定の分野へのニーズがある一方で、具体的な商品やサービスはイメージできていない層のことを指します。
不動産のポータルサイトや情報雑誌は、積極的に物件を探している顕在層へのアピールに止まる場合がほとんどです。SNSを活用し、顕在層だけでなく潜在層に対しても幅広くアピールしていけば、より多くの集客を見込めるでしょう。
不動産の集客に活用できるSNSの種類
不動産の集客に活用できるSNSは、以下の通りです。
- X(旧Twitter)
- YouTube
- TikTok
各SNSの特徴をチェックして、最適なツールを活用していきましょう。
Instagarmは、画像や動画に特化したSNSです。10〜30代のユーザー層が多く、特に女性の人気が高いSNSとして知られています。
Instagramの魅力は、画像を使って外観やインテリアの様子を分かりやすく解説できるところです。「インスタ映え」と呼ばれるおしゃれな画像や個性的な画像を投稿すれば、拡散されやすくなり、多くのユーザーの関心を引けるでしょう。
また、通常の投稿だけでなく、リールやストーリーといった短時間の投稿も人気を集めています。位置情報機能やハッシュタグ機能を使えば物件のエリアや情報を絞れるため、獲得したいターゲット層に投稿を届けられるのも嬉しいポイントです。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、文章をメインとしたSNSですが、画像や動画を入れることも可能です。ユーザー層は10〜30代が多く、男女ともに高い利用率を誇ります。
Xは、ユーザーが良いと思った投稿に対して「いいね」を付けたり、リポストして投稿を拡散したりできるのが特徴です。投稿によっては数万単位の「いいね」やリポストが付くこともあり、高い拡散力を備えています。フォロワー数の少ないアカウントでも、世間の注目を集める投稿を1つ出せば、飛躍的にフォロワーが増える可能性があるでしょう。
Facebookは、ビジネスや実生活で知り合った人と人が繋がる場になることが多く、実名性の高いSNSとして知られています。仕事用のSNSとして使われることも多いため、10代は少なく、20〜50代のビジネス層ユーザーが中心である点が特徴です。
Facebookの実名性の高さを活かせば、高精度のターゲティングが可能です。年齢や性別、地域を絞って広告投稿を出すことで、より効果的な集客に繋げられるでしょう。また、イベント情報の掲載や申し込み受付もできますので、物件相談会や内覧会などの予約にも活用できます。
YouTube
YouTubeは、動画をメインとしたSNSです。10代〜50代まで幅広い年齢層から支持を集めていますが、特に10代の利用率が高い傾向にあります。
文章や画像だけでは伝わりにくい情報も、動画なら分かりやすく解説できる点がYouTubeの大きなメリットです。特に、個性的な物件やデザイナーズマンションの動画はユーザーの関心を引きやすいでしょう。
また、近年ではYouTubeを利用した物件ツアー配信も人気です。実際に室内を見ているかのような気持ちで視聴できるため、より具体的に物件の魅力を伝えたい場合に適しています。
TikTok
TikTokは、数十秒〜1分程度の短い動画に特化したSNSです。特に10代の利用が多く、若年層へのアピールに役立てられます。
短い動画が次々と表示されるため、気軽に視聴でき、ユーザーの滞在時間が長くなりやすいのがTikTokの特徴です。人気の投稿はたくさんのユーザーに拡散され、高い集客力が期待できます。ただし、投稿できる動画は短時間のものに限られるため、物件の情報を端的に分かりやすく伝える工夫が必要です。
不動産の集客におけるSNSマーケティングの手法
不動産の集客にSNS活用する際の主なマーケティング手法は、以下の通りです。
不動産の終局におけるSNSマーケティングの手法
- 自社アカウントで投稿する
- SNS広告を出稿する
- キャンペーンを実施する
- インフルエンサーマーケティングを行う
適切なマーケティング手法を取り入れて、効果的にアピールを図りましょう。
自社アカウントで投稿する
自社アカウントを使った情報発信は、SNSを使ったマーケティング手法の基本です。SNSで公式アカウントを作成し、おすすめの物件情報や物件探しのポイントなど、ユーザーの役に立つ情報を定期的に投稿します。SNSのアカウントは無料で作れるため、コストをかけず集客をしたい場合に最適です。
アカウント運営では、フォロワーを増やすことが大切になります。継続的に投稿を行うのはもちろん、ユーザーからの質問に答えたり、ライブ配信をしたりしてフォロワーとの距離を縮めるのがポイントです。物件情報を知ってもらうだけでなく、自社の魅力や強みを知ってファンになってもらう機会を設けたい場合に適した手法と言えるでしょう。
SNS広告を出稿する
SNSの大半は、広告料を支払うことで広告を出せる機能を備えています。文章や画像、動画などさまざまなスタイルの広告が揃っており、自社にマッチするものを選べるのが嬉しいポイントです。また、性別や年齢、地域を絞って広告を出すこともできます。的を絞ったターゲット層に情報が届きやすいので、より短期間で集客効果を上げたいときにおすすめです。
また、広告には料金が発生するものの、テレビやラジオなどのメディアで広告を出すより費用を抑えられるのもSNSのメリットです。予算に合わせて出稿期間や頻度、内容も決められるため、手軽に運用できます。
キャンペーンを実施する
SNSを使ったマーケティングでは、ユーザー参加型のキャンペーンを実施すると効果的です。ユーザー同士が交流できるSNSの特性を活かし、定期的にキャンペーンを行うことで、フォロワー数の増加に繋げられます。
たとえば、InstagramやXであれば「リポスト」や「いいね」をしてくれた人を対象にギフト券や割引クーポンが当たるキャンペーンを行うことで、通常の投稿よりも多くのリポストと「いいね」を獲得できるでしょう。リポストと「いいね」が増えれば、たくさんのユーザーに投稿を見てもらえるようになり、幅広い層に情報を拡散できます。
インフルエンサーマーケティングを行う
インフルエンサーとは、フォロワーの考え方や行動に影響を及ぼす人物のことです。モデルやタレント、特定ジャンルの専門家などがSNSのインフルエンサーとして高い人気を集めています。
フォロワー数の多いインフルエンサーに自社の魅力をアピールしてもらうことで、高い集客効果を期待できるでしょう。
たとえば、自社の物件にインフルエンサーを招待した様子を動画や画像で投稿したり、自社のイベントにインフルエンサーを招待したりするのも1つの方法です。フォロワー数の少ないアカウントでも、インフルエンサーの影響力を活用すれば短期間で多くのフォロワーを獲得できる可能性が高まります。
不動産の集客におけるSNS運用の注意点
SNSを活用する際に意識しておきたい注意点は、以下の通りです。
不動産の集客におけるSNS運用の注意点
- 不適切な投稿等による炎上
- 不動産広告の規制の違反
事前に注意点を確認し、リスクを避けながらSNSの運用を行っていきましょう。
不適切な投稿等による炎上
拡散力の高いSNSは、不適切な投稿もすぐに広く知れ渡り、炎上の原因になるため注意が必要です。
炎上とは、特定の投稿に対して批判が殺到し、収拾がつかなくなる現象のことを指します。一度炎上すれば企業のマイナスイメージに繋がり、ブランド力が大きく低下する恐れがあります。差別や侮辱を含んだ投稿は特に炎上しやすいため、事前に内容をしっかり精査してください。
不動産広告の規制の違反
SNSで情報を発信する際には、不動産広告の規則に違反していないかチェックすることも大切です。たとえば、物件情報の誤表記は違反の対象になるため、誤りがないか細かく確認する必要があります。
割引キャンペーンを実施する際、新旧の価格を比較して表示すると二重価格表示として規定違反となるケースがある点にも注意しましょう。また、物件画像に修正や加工を加えるのも禁止されています。規則に反している部分がないか事前に確かめてから投稿してください。
SNSを活用して不動産の集客を成功させるポイント
不動産の集客にSNSを活用する際のポイントは、以下の通りです。
SNSを活用して不動産の集客を成功させるポイント
- 自社のターゲットに合ったSNSを選ぶ
- アカウント運用は長期的な視点で取り組む
- SNSからの遷移先のホームページを整備する
ポイントを踏まえたうえで、効果的にSNSを運用していくことが大切です。
自社のターゲットに合ったSNSを選ぶ
SNSを選ぶ際は、自社のターゲット層が集まるSNSであることを重視しましょう。たとえば、「年齢が高めのビジネス層に訴求したい」場合はFacebookが適しています。「若者におしゃれなデザイナーズマンションをアピールしたい」場合は若年層から人気を集めるInstagramがおすすめです。
高い年齢層をターゲットにしているにもかかわらず、若年層が集まるTikTokを利用しても大きな効果は見込めません。まずは、自社のターゲットとSNSのユーザー層のマッチ度を確認したうえで運用を始めてください。
アカウント運用は長期的な視点で取り組む
SNSによる集客効果は、すぐに現れるわけではありません。継続的に投稿を行い、地道にフォロワーを増やしていくことによって初めて効果を実感できるようになります。そのため、短期間で成果を出そうとせず、長期的な視点で取り組むようにしてください。
たとえば、ユーザーのためになる情報を発信したり、ユーザーとメッセージでやり取りをしたりして、自社のファンになってもらうのがポイントです。また、クオリティの低い投稿はフォロワー離れを招くため、フォロワーのニーズを汲み取った内容を意識しましょう。
SNSからの遷移先のホームページを整備する
SNSを使った集客活動は、ユーザーが来店し、契約してもらうことが最終ゴールです。SNSでユーザーを集めた後は公式サイトに誘導するのが一般的な流れなので、遷移先のホームページを整備しておきましょう。
SNSで集客ができたとしても、サイトの質が低かったり、分かりづらかったりすると離脱リスクが高まります。たとえば、問合せ先や連絡先に繋がるボタンを適宜配置したり、店舗のアクセス情報を充実させたりといった工夫を取り入れると良いでしょう。
SNSを活用した不動産の集客の成功事例
ここでは、SNSを使った集客の成功事例をご紹介します。
SNSを活用した不動産の集客の成功事例
- Instagramの活用事例|グッドルーム
- X(旧Twitter)の活用事例|アットホーム
- Facebookの活用事例|セキスイハイム
- YouTubeの活用事例|大和ハウスグループ
- TikTokの活用事例|パルコホーム
各事例から成功のポイントを学び、SNS運用に役立ててみてください。
Instagramの活用事例|グッドルーム
出典:https://www.instagram.com/goodroom_jp/
デザイナーズ賃貸やリノベーション物件を取り扱うグッドルームは、Instagramで投稿したおしゃれな物件画像が人気を集めています。物件の画像だけでなく間取りや解説文もあるため、実際の様子をイメージしやすいのがポイントです。また、短尺動画機能「リール」を使ったルームツアー動画も定期的に投稿し、物件の魅力をアピールしています。
X(旧Twitter)の活用事例|アットホーム
出典:https://twitter.com/athome_co
アットホームは、クロスワードクイズやギフトカードが当たるキャンペーンなど、ユーザー参加型の企画を実施しているのが特徴です。定期的にキャンペーンを行うことでリポストや「いいね」を増やし、フォロワー数の増加に繋げています。また、アンケート機能でユーザーの意見を聞くなど、積極的にコミュニケーションを取っているのもフォロワー数増加のポイントです。
Facebookの活用事例|セキスイハイム
出典:https://www.facebook.com/sekisuiheim/
セキスイハイムのFacebookでは、住宅商品や実際の施工事例、キャンペーン、イベントなどの紹介を行っています。住宅設備の解説や個性的なインテリアの紹介なども行っており、単純なオンラインカタログにならないような工夫しているのが特徴です。また、環境や社会に対する取り組みも投稿することで、ブランドイメージの向上に繋げています。
YouTubeの活用事例|大和ハウスグループ
出典:https://www.youtube.com/user/Daiwahouse
ダイワハウスの公式YouTubeでは、従業員の紹介や事業紹介、社会への取り組みの紹介などを行っており、企業ブランドのイメージアップに役立てられています。また、実際にダイワハウスに住んでいる様子を紹介する動画もあり、物件の魅力を効果的にアピールしているのも成功ポイントです。
TikTokの活用事例|パルコホーム
出典:https://www.tiktok.com/@palcohome_865
子育て世代をターゲットとしたパルコホームでは、若者のユーザーが多いTikTokを利用しています。ルームツアー動画を積極的に投稿し、実際に住んだときのイメージを膨らませられるように工夫しているのがポイントです。公式YouTubeチャンネルに投稿した動画の告知を行うなど、他のSNSとの連携もしっかりできており、フォロワー数増加に繋げています。
まとめ
無料で利用できるSNSを活用することは、手軽に集客アピールを行いたい場合に最適な手法です。費用はかかりますが、SNS広告やインフルエンサーマーケティングも組み合わせれば、さらに高い効果を期待できるでしょう。ただし、炎上をはじめとしたSNS特有のリスクには注意が必要です。また、すぐに効果が現れるわけではないため、長期的な目線で計画を立ててフォロワーを増やすようにしてください。
この記事のポイント
- 不動産業界ではSNSを使った集客が人気を集めている
SNSは無料で始められるのに加え、拡散力が高く、動画や画像で視覚的なアピールもできるため、不動産の集客で人気を集めています。
- 炎上リスクや不動産広告の規制違反には注意が必要!
不適切な投稿で炎上すると、企業のイメージダウンになるため気を付けましょう。また、投稿内容が不動産広告の規則に違反していないか確かめる必要があります。
- 長期的な目線でフォロワーを増やすのがポイント
SNSによる集客はすぐに効果が出るわけではありません。定期的にユーザー参加型のキャンペーンを行うなどの計画を立て、長期的な目線でフォロワーを増やすことが大切です。