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賃貸アパート・マンション管理で防犯対策を行うべき理由とおすすめの対策方法を紹介

目次

賃貸物件を管理する上で防犯対策は最優先事項の一つです。対策が不十分で万が一トラブルや事件・事故が起こってしまっては取り返しがつきません。今回の記事を参考に、今一度防犯対策が万全であるかどうかを確認し、もし不十分な場合はしっかりと対策をしましょう。

賃貸アパート・マンション管理では防犯対策を行うべき

賃貸物件で防犯対策を行うべき理由として以下の3つが挙げられます。

  • 犯罪を未然に防ぐことが可能
  • 資産価値の向上
  • 空室対策になる

入居者の安全を守り、安心できる生活を送ってもらうのは当たり前のこと。それ以外にも防犯対策を行うことで資産価値がアップし、空室対策にもなるなど、メリットも享受できます。

犯罪を未然に防ぐことが可能

防犯対策の最大の目的は、当然のことながら犯罪の防止です。入居者の大切な命と財産を守るためにも、防犯対策は万全に行う必要があります。

特に契約時に防犯について取り決めがある場合は、貸主側にも責任が発生する可能性があります。

仮に取り決めがなかったとしても、自社の物件内で犯罪や事故が起これば風評被害に遭って不利益を被るリスクが考えられます。また、物件内で殺人事件などが起こってしまえば、「事故物件」扱いとなってしまいます。

防犯対策を行って犯罪を未然に防ぐことができれば、こうした不利益を被るリスクも低くなります。

資産価値の向上

防犯対策を行っていれば、物件全体の資産価値もアップします。前述のとおり、物件内で犯罪が発生すれば風評被害や事故物件扱いによって物件の価値が下がります。逆にしっかりと対策さえされていれば、少なくとも犯罪やトラブルによって資産価値が下がるリスクは低くなります。

安心して住むことができれば入居者が定着しやすくなるので、資産価値も高くなるのです。

空室対策になる

賃貸物件選びをする際に、防犯設備の有無を気にする人も少なくありません。特に一人暮らしの女性・子どもがいるファミリー層ではその傾向が顕著に現れます。

オートロックやTVモニター付きインターホンがある物件は人気ですよね。そのため、防犯対策をしっかりしていることは大きなアピールポイントです。

賃貸アパート・マンションの防犯対策のポイント

防犯カメラの写真

賃貸アパート・マンションの防犯対策では、主に以下の2点がポイントとなります。

  • 防犯対策として必要なこと
  • 防犯対策すべき場所

どのようなことが防犯対策につながるのか? 物件のどの部分に対策を講じれば犯罪が防げるのか? しっかりと把握した上で対策を立てる必要があります。

防犯対策として必要なこと

闇雲に防犯対策を行っても効果はあまり得られません。どのようなことが防犯につながるのかを知った上で、適切な対策をとる必要があります。

犯罪を抑止するためのポイントは以下の2点です。

  • 「見られている」と感じさせる
  • 「入りにくい」と感じさせる

まずは犯罪を行おうとしている人物や不審者に「見られている」と感じさせるのがポイントです。防犯カメラや照明などがこれに当たります。

また、犯罪者、特に空き巣犯は侵入に時間や手間を掛けたくないという心理が働いています。オートロックのエントランスなどは入りづらさを感じさせるため、犯行を躊躇させる効果が期待できます。

防犯対策すべき場所

次に重要なのは、場所です。犯罪者の侵入経路となるエントランスや通路、階段、玄関、窓などの場所のガードを固めることで、侵入リスクを軽減できます。

死角をなくすことも重要です。犯罪者は駐車場や植木など死角になる場所に身を潜めます。見通しを良くして照明や防犯カメラを設置することで、死角を作らないように工夫しましょう。

賃貸管理におすすめの防犯対策方法

賃貸アパートやマンションでは以下のような防犯対策がおすすめです。

  • 防犯カメラの設置
  • オートロック
  • TVモニター付きインターホン
  • ディンプルキー
  • 防犯ガラス
  • 防犯シャッター
  • 外灯の設置
  • ホームセキュリティ

これらの対策を適切な場所に施すことで、不審者に犯行を躊躇させ、犯罪を未然に防ぐことができます。それぞれの対策の特徴や設置場所について解説します。

防犯カメラの設置

最もメジャーな防犯対策の一つです。防犯カメラで侵入の瞬間を撮影すれば、犯人の特定がスムーズになる、立件時に証拠として使えるなど、警察の捜査にも役立ちます。

また、あえて防犯カメラを目立たせることで、不審者に「見られている」と感じさせ、犯行を躊躇させる抑止効果も期待できます。ダミーカメラや「監視中」と書かれたステッカーも売られているくらいです。

エントランスや階段に設置すれば、建物内への侵入を防ぐことができます。駐車場や駐輪場に設置すれば、車上荒らしや車両盗難、いたずらの防止にもなります。

防犯カメラ本体の費用は1台あたり2~10万円ほど、レコーダーは3~10万円、モニターは2~5万円、工事費用は3~10万円ほどが相場。初めて設置するなら10万円以上は見ておいたほうがいいかもしれません。

オートロック

オートロックはエントランスの扉を自動で施錠する設備です。解除するためには、鍵や暗証番号を使って解錠するか、入居者に中から開けてもらう必要があります。

入居者やその関係者しか入れないため非常に防犯効果が高く、不審者に「入りづらい」と思わせることができます。

防犯カメラと同様、空き巣に対して大きな効果が期待できるほか、痴漢やストーカー、詐欺など、ありとあらゆる犯罪をシャットアウトします。また、セールスや勧誘なども防ぐことが可能です。

オートロックはエントランスに扉を設置した上で、各居室に呼び出し通話システムを配置しなければいけません。設置費用は工事費込みで10戸の場合120万円前後、20戸の場合は170万円前後、30戸の場合で220万円前後が相場で、かなり大きな投資となります。また映像付きの呼び出しシステムの場合はさらに50万円程度上乗せとなります。

TVモニター付きインターホン

従来のインターホンは、電話のように音声のみで来訪者と話すのが主流でした。近年では、玄関にカメラが付き、屋内のモニターで来訪者の顔を確認してから応対するTVモニター付きインターホンが普及しています。

顔や身なりを確認した上で鍵を開けるかどうか判断できるので、不審者対策に大きな効果を発揮します。

特に、ストーカーや明らかな変質者が来てもTVモニター付きインターホンがあれば、無視して警察に通報するなどして身を守ることができます。しつこいセールスや勧誘に対しても効果が期待できます。

1戸あたり設備一式で1~5万円ほど、工事費用は5,000円~1万円ほどが相場です。

ディンプルキー

一般的に普及している鍵は「シリンダー錠」と呼ばれ、鍵の凹凸で鍵穴の内部にあるシリンダーを解錠する仕組みとなっています。このタイプの鍵はピッキングという技術を使えば鍵がなくても容易に解錠できてしまいます。

ディンプルキーは鍵の表面にくぼみがあるタイプの鍵で、鍵穴の内部にあるピンと鍵のくぼみが一致することで解錠できる仕組みになっています。シリンダーキーよりも複雑な形状をしているため、ピッキングが非常に難しく、特に空き巣に対しては侵入を断念させる効果が高いでしょう。

部品代は1戸あたり1万5,000円~3万円程度、作業費用は1万~1万5,000円程度が相場です。

防犯ガラス

防犯ガラスは2枚のガラスの間に防犯膜が入っている、3層構造になったガラスです。通常の窓ガラスは割ると破片が飛び散ってしまいますが、防犯ガラスなら割れにくく、侵入するまでに時間がかかるでしょう。

前述のとおり、犯罪者は侵入に手間取ったり時間がかかったりするのを嫌います。仮に空き巣犯が窓を破って侵入しようとしても、割れにくい防犯ガラスであれば、何も盗れずに逃走し、被害を未然に防げるかもしれません。

ガラスの価格は1㎡あたり1万5,000~6万円程度、工事費用は1~2万円が相場です。

防犯シャッター

窓につけるシャッターで、雨戸のようなイメージです。中から鍵を閉められるものもあり、基本的には金属でできていることもあって、特に空き巣には絶大な効果を発揮します。

防犯シャッターが閉まっていれば、多くの犯罪者は諦めてそのまま立ち去るでしょう。中が見えないので、プライバシーの保護にもつながります。

また、雨戸と同じように台風のとき閉めれば、窓ガラスを飛散物から守ってくれるメリットもあります。防音効果や遮光効果も期待できます。

1箇所あたり工事費用も含めて5~17万円が相場です。

外灯の設置

犯罪者は目立たない暗闇を好みます。エントランスや植木、駐輪場、駐車場などに外灯を設置して夜間でも常に明るい状態にしておけば、犯行を阻止できるかもしれません。空き巣はもちろん、痴漢やストーカーなど、ありとあらゆる犯罪に効果的です。また、不審者も近づきにくくなり、周辺環境の改善にもつながります。駐車場に設置すれば車上荒らしや自動車盗難などの犯罪を防ぐほか、いたずらや迷惑駐車などのトラブルを減らす効果も期待できます。

使う照明器具によって価格の幅はありますが、1箇所あたり部品代が1万円~、工事費は5,000円~1万円が相場です。

ホームセキュリティ

警備会社が提供しているホームセキュリティも効果的です。侵入など異常を感知したときに警備員が駆けつけてくれる、警備員が定期的に巡回に来てくれるなど、サービスによって内容もさまざまです。

異常を感知したときに大きな警報音と光で不審者を威嚇してくれる警報システムを取り付けることで、より大きな防犯効果が得られます。特に空き巣には有効で、侵入を躊躇させる抑止効果も期待できます。

また、システムによっては侵入だけでなく火災やガス漏れなども検知してくれるので、事故防止にも効果的です。

初期費用は工事費用と保証金などを含めて20万円程度。月々のサービス料は5,000~1万円程度が相場です。

防犯管理を怠ることで増える入居者のクレーム

女性がスマホを持っている写真

犯罪が発生した場合、犯罪者が一番の悪であり、罪を償うのは言うに及びません。しかし、貸主側に「防犯対策をしていれば被害には遭わなかった」というクレームが入る可能性は高いです。たとえ契約上で物件内のトラブルに関して貸主側に免責となっていた場合でも、入居者との関係が悪化する可能性が考えられます。

また、事件が発生していなくても管理会社には「暗くて怖いから外灯をつけて欲しい」「不審者をマンションの近くで見かけたから対策して欲しい」「今どき防犯カメラもないのは対策が甘いのではないか」など、防犯に関してさまざまな要望や意見が入居者から寄せられるものです。

こうした声を単なるクレームとして片付けるのではなく、真摯に対応することで、入居者に安心感を与え、安全を守ることができます。特に管理会社の社員はいつも物件にいるわけではないので、実際にそこで生活している住民からの情報は改善につながるヒントです。

一度、入居者からの要望も考慮しながら防犯対策を考えてみましょう。

入居者の防犯への不安を解消するためのポイント

防犯対策がしっかりなされていないと入居者が不安に感じてしまいます。物件内で事件や事故が起こってしまえば、クレームや退去にもつながりかねません。また、物件の資産価値も低下してしまいます。

入居者の不安を解消するためには以下のようなポイントが重要です。

  • 入居者の声にしっかりと耳を傾ける
  • 防犯対策を積極的に行う
  • 担当者が物件の様子を見回る
  • すぐに対策できなくとも不安に寄り添う姿勢を見せる

重要なのは、入居者の声をしっかりと聞くことです。物件に異変はないか?生活する上で不安はないか?防犯対策に不備はないか?アンテナを広く張り、生活している人の生の声を聞いて防犯対策に反映させることが重要です。

そのためには、入居者と迅速に連絡を取れる、あるいは入居者から気軽に管理会社に連絡ができる仕組みが必要です。万が一入居者が不安を抱いても、それを管理会社が把握せず適切な対応を取らなければ退去につながってしまいます。

GMO賃貸DXの「お知らせ掲示板」「メッセージ機能」があれば、入居者が普段の生活の中で不安に思っていることや、万が一怖い思いをしたときにも事情を迅速に管理会社に連絡することができます。管理会社にとっては物件の状況を把握して住環境の改善や資産価値のアップにつなげる材料となります。

防犯対策の第一歩として、GMO賃貸DXを使って入居者と密にコミュニケーションを取って、情報や要望を収集してみてはいかがでしょうか?

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まとめ

入居者の安心と安全を守るためには防犯対策が必須です。しっかり行うとなると費用がかかりますが、物件の資産価値アップのための投資だと考えると、決して無駄なコストではありません。今一度、賃貸アパート・マンションの防犯対策について、入居者に寄り添いながら見直してみましょう。

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