2024.06.14 RELEASE
物件購入から管理、売却まで。オーナー様の利益最大化のため、「GMO賃貸DX」を導入しデジタル化を促進。
- オーナーアプリ
神奈川県横浜市に拠点を置くきらめき不動産株式会社は、投資用不動産の売買と管理を主な事業としています。オーナー様とのやり取りをよりスムーズにし、業務の効率化を図るため、「GMO賃貸DX」を導入しました。導入の背景やその効果、そして今後の目標について伺いました。
仲介会社との強固なネットワークを武器に、高い入居率を実現。新規ビジネスにも積極的に取り組む。
まずは賃貸管理の特徴や運営体制について教えてください。
当社は主に投資用不動産の売買を中心に事業を展開しており、その一環として投資用物件の管理も行っています。そのため、管理させていただく物件は弊社で取り扱った投資用物件が中心となります。
当社の特徴は何といっても入居率の高さだと思います。入居率は常に高く、基本的には98%を下回ってはいません。新規で管理を任された物件については、地域により異なりますが原則として3ヶ月以内に入居が決まるようにします。この高い入居率を支えているのは、これまで築いてきた仲介会社様との信頼関係です。大手仲介会社様だけでなく、独立された際にも引き続きお付き合いさせていただくなど、ネットワークを活用して空室を素早く埋める体制を整えています。
また、売買や管理とは異なる分野として、障がい者向けのグループホームの運営や、小口不動産投資の「ONIGIRI Funding」も手掛けています。
貴社は新規ビジネスについても積極的に取り組まれています。詳しくお聞かせいただけますか?
新たな収益の柱を築くために、新規ビジネスにも取り組んでいます。その一つがグループホームであり、もう一つが小口不動産投資です。小口不動産投資の「ONIGIRI Funding」は全て自社で完結するシステムであり、試行錯誤を重ねながらも何とか運営に漕ぎつけることができました。
参入当時、小口不動産投資市場には競合が少なく、これをチャンスと捉え事業を開始しました。小口不動産投資を購入した方が、将来的に投資用物件の購入に繋がることを期待していましたが、投資用物件の購入に至るケースは少なかったですね。多くの購入者はFXや株をメインの投資としており、投資用物件にはあまり興味を持たない印象です。
グループホームについても詳細をお伺いできますか?
現在、弊社は3棟のグループホーム「きらめきの家」を運営しています。これらの施設では、精神保健福祉士の資格を持つ看護師がサービス管理者として活動しています。運営にあたっては、ふれあい鎌倉ホスピタル様と連携し、病院から退院された精神患者様がグループホームで寛解できるように取り組みをさせていただいています。この取り組みは学会で発表され、精神福祉の分野では「きらめきの家」として一定の評価をいただいています。
実際に、強迫性障害を持つ患者様がほぼ症状がなくなり、通常の生活を送れるようになるまで回復し、就職をされた方もいらっしゃいます。このような取り組みを通じて、患者様の社会復帰を支援しています。
オーナー様とのコミュケーションをスムーズにするために「GMO賃貸DX オーナーアプリ」を導入。基幹システムとの連携が決め手。
「GMO賃貸DX オーナーアプリ」の導入経緯と、抱えていた課題について教えてください。
オーナーアプリを導入した理由の一つは、オーナー様との連絡をメールからチャットに移行し、スムーズなコミュニケーションを実現することでした。メールでは、送信エラーや迷惑メールフォルダに分類されることがあり、タイムラグも発生しやすかったため、チャットでの連絡に切り替えたかったのです。
これらを解決するためにも弊社は以前、他社のオーナーアプリを利用していましたが、自社の基盤システムとの連携がうまくいかず、大きな課題となっていました。特に「月次報告の収支の連携」において、エクセルの月次報告データが正確に反映されず、値がずれてしまうことが頻繁にありました。そのため、全てのデータを手動でチェックする必要があり、非常に手間が掛かっていました。
このような状況では、従業員の間でもオーナーアプリの有用性に疑問を持つようになり、アプリの活用意欲が低下していました。結果として、オーナー様との連絡手段としてのチャット機能が活用されず、オーナー様が月次データを閲覧するためだけにアプリが使われる状況に陥ってしまい導入当初の目的を達成できずにいました。
このような背景から、新たなオーナーアプリを探していた際に、貴社からの提案を受けました。「GMO賃貸DX オーナーアプリ」は、私たちの要望を実現し、インターフェースも非常にわかりやすいものでした。特に、弊社の基盤システムとの連携が問題なくできることが決め手となり、切り替えを決意しました。
導入時に大変だったことを教えてください。
オーナー様に新しいアプリへの切り替えを行っていただくのは、一定の負荷が掛かりました。最初にオーナー様がログインする際には、我々自身もシステムの仕組みを完全には把握していなかったため、オーナー様からの質問にすぐに対応できないことがありました。また、切り替えに対して消極的なオーナー様もいらっしゃったため、全体の移行がスムーズに進まない部分もありました。
しかし、実際に導入して利用を開始した後は非常にスムーズに運用できるようになりました。その理由の一つに、社内への浸透に力を入れたことが挙げられます。具体的には、システムの操作方法やメリットを従業員に詳しく説明し、積極的にサポートしました。オーナー様向けには切り替え案内を頻繁に行った結果、約4ヶ月で全オーナー様の70%が「GMO賃貸DX オーナーアプリ」に切り替えを完了することができました。
シンプルなデザインで直感的な操作ができることが魅力。オーナー様からも「使いやすい」と高評価。
弊社のカスタマーサクセスによる導入支援はご満足いただけていますでしょうか?
支援体制には非常に満足しています。カスタマーサクセス担当の方は親しみやすく、丁寧に対応していただけるので、質問がしやすいです。ITツールをはじめ、これまでいくつかの新しいサービスを導入してきましたが、サポート担当に質問がしづらいと感じることが私含め現場からも声が上がっていました。しかし、「GMO賃貸DX」のサポートではそのようなことはありませんでした。従業員全員が気軽に質問できる環境が整っています。
また、カスタマーサクセス担当の方に直接聞くほどではないけれど、調べるのに時間がかかるような問題も、ヘルプセンター上で問い合わせをすればすぐに返信がもらえるので非常に便利です。この迅速な対応のおかげで、業務が滞ることなくスムーズに進められています。
現場の皆さんからの「GMO賃貸DX」導入に対する反応はいかがでしょうか?
貴社のサービスに切り替えると伝えたときには、「なぜ変えるの?」や「オーナーアプリ自体をやめないのか」という反応がありました。しかし、本来の目的を達成するためには、チャレンジする必要がある旨を伝えると従業員からは理解を示す声が多かったです。
詳細を説明した際には、「シンプルなデザインで使いやすそうだ」という意見が多く、従業員は自分たちで触って覚えようという前向きな姿勢を見せてくれました。結果的に、「GMO賃貸DX」の導入はスムーズに進みました。
▲GMO賃貸DX オーナーアプリ画面
実際にアプリを使っていただいた感想をお聞かせください。
「GMO賃貸DX」は非常に使いやすく、直感的な操作が可能です。例えば、チャット機能ではオーナー様のお名前が一覧表示されており、お名前を入力するだけで簡単にその方のチャットにアクセスすることができます。この操作性の高さは非常に便利です。
また、ファイルの添付も非常に簡単で、ドラッグアンドドロップするだけでファイルを添付できます。これにより、業務が大幅に効率化されました。
▲GMO賃貸DX オーナーアプリ管理画面
オーナー様からの反応についてもお聞かせいただけますでしょうか?
オーナー様からは、使いやすいとのお声を多くいただいています。不動産テック業界にもともといたシステムに詳しいオーナー様も多く、そういった方々から以前はオーナーアプリについて詳細な改善要望をいただくこともありましたが、「GMO賃貸DX」に関しては使いやすいと非常に高い評価をいただいています。
チャット機能では、「今物件にいるのですけど」というようなリアルタイムのコミュニケーションが増えました。一部のオーナー様はチャットの操作方法がわからないため、メールで連絡をいただくこともありますが、全体的にはアプリの利便性が高く評価されています。
「GMO賃貸DX」を導入したことで、どのような効果が得られましたか?
データ確認作業とそれに伴う精神的な負担から解放されました。先ほどもお伝えしましが、以前は、月次収支データが正確に反映されず、値がずれてしまうことが頻繁にありました。そのため、手動で確認作業を行わなければならず、非常に手間がかかっていました。また、前のオーナーアプリは私だけが操作できる状況で、属人的になっていたことも大きなストレスでした。
しかし、「GMO賃貸DX」の場合は、データ連携の精度が高く、収支データをアップロードするだけで正確に反映されるため、確認作業が不要になりました。この結果、確認作業の負担から解放され、精神的にも非常に楽になりました。現在では、ほとんどの従業員が「GMO賃貸DX」を活用しているため、属人化していた業務を効率的に行うことができています。
今後は「契約電子化」「キャッシュフロー可視化」の実現を目指し、オーナー様へ更なる価値提供を。
今後のオーナーアプリの活用について伺わせてください。
今後は各種契約を電子契約に移行したいと考えています。オーナー様との契約から入居者様との契約まで、全てを電子で完結できるようにすれば、オーナー様にメールを送ることなく契約を完結させることが可能になります。また、契約書類を一元管理し、必要な時にすぐにアクセスできるようにしたいと考えていますが、現時点ではまだ実現できていません。
現在、契約書は紙で管理しているため、これをペーパーレス化し、「GMO賃貸DX」内で全ての書類を確認できるようにすることを目指しています。オーナー様の中には、こうしたデジタル化を望む方も多いため、早急に対応したいと考えています。
若い世代の投資家が増えれば、電子契約の導入もスムーズになるでしょう。これにより、弊社が保管しなければならない書類の量も減り、業務の効率化が図れます。これはぜひ実現したい目標です。
「こんな機能が追加されたらいい」「ここをもっと使いやすくしてほしい」など、今後の「GMO賃貸DX」に期待することをお聞かせください。
今後、物件名検索ができる機能が追加されると非常に助かります。例えば、入居者様からの問い合わせがあった際に、契約書を物件名で検索してすぐに確認できると、業務が大幅に効率化されると思います。電子化を進めるうえで、この機能があると非常に便利です。
物件名検索機能が追加されることで、従業員も自然と契約書の電子データを管理する習慣がつくでしょう。たとえ紙の契約書であっても、スキャンして電子データとして格納するようになることで、オーナー様にとっても会社にとっても大きなメリットがあります。紙の書類を保管するスペースも減り、効率的な業務運営が可能になります。
「GMO賃貸DX」に限らず、DXを進めていきたい業務がありましたら、お聞かせください。
全てのオーナー様が収支管理を完璧にできているわけではありません。そのため、オーナー様が物件を保有している期間中の収入やキャッシュフローをアプリ上でいつでも確認できるようにすることが重要だと考えています。これにより、オーナー様へ大きな価値を提供できるようになります。
具体的には、オーナー様が物件の売却時期を逃さずに売却できるようになることを目指しています。物件ごとのキャッシュフローを正確に把握できれば、オーナー様が売却のご判断をしやすくなります。キャッシュフローを踏まえ、弊社からの売却提案も適時行うことで、オーナー様の利益を最大化できるようサポートしていきたいです。これにより、オーナー様にとっても大きなメリットが生まれると考えています。
重要なのはトップダウンの意思決定。大きな成果を成し遂げるためには小さな一歩から。
「GMO賃貸DX」のような不動産プラットフォームやアプリ導入を考えている皆様へアドバイスをお願いします。
システム導入を検討する際には、まずは小さな一歩から始めることをお勧めします。例えば、ペーパーレス化や月次収支報告書のデジタル化といった改善から始めるだけでも、十分な効果を得られるはずです。重要なのは、最初に何を目的にするのかを明確にし、トップダウンで意思決定を行うことです。現場に任せるだけではなく、責任者が先導して取り組むことが成功の鍵となります。
弊社がオーナーアプリを導入する際は、まず月次収支報告書の廃止を目標とし、次にメールでのやり取りを削減することを目指しました。実際に「GMO賃貸DX」導入後は、オーナー様とのやり取りが非常にスムーズになり、業務効率が大幅に向上しています。
導入初期は重い一歩に感じるかもしれませんが、計画的に進めることで、現場の負担を軽減できます。1年後には、その一歩が大きな成果を生むと思います。是非、最初の一歩を踏み出してみてください。
■会社名
きらめき不動産株式会社
https://kilameki.jp/
■所在地
〒220-0021 神奈川県横浜市西区桜木町5-26-12
■電話番号
045-633-3463
■事業内容
宅地建物取引業
収益不動産管理業務
不動産買取業務
不動産投資コンサルティング業務
不動産投資セミナー業務
小口不動産ファンド事業
障がい者支援福祉事業