PM現場が変わる!脱Excelで収支管理を見える化──オーナー様の資産価値を最大化する「GMO賃貸DX」
JR西日本グループの一員として、オフィスビル、商業ビル、駅高架下店舗などのプロパティマネジメント(以下、PM)を手がけるJR西日本不動産マネジメント株式会社。「Make PLACE(メイクプレイス)」の価値観のもと、地域とのつながりを重視しながら、PM会社として資産価値最大化という使命を果たすため、収支の見える化を実現する『GMO賃貸DX オーナーアプリ』を導入しました。
従来のエクセル管理や部門別のデータ管理から脱却し、物件経営の見える化を実現することで、PM会社としての底力向上を目指す同社の取り組みについて、導入の背景や効果、今後の展望を伺いました。
PM会社の使命と「Make PLACE(メイクプレイス)」の価値観
貴社の事業概要について詳しく教えてください

須藤様:弊社は、JR西日本グループの中で建物の運用管理を行っている会社です。一般的にはPMと呼ばれる業種になります。
オーナー様から預かりした物件の日々の運営管理、テナント様の管理、修繕管理を行っています。対象となるのは、オフィスビル、商業ビル、そして、グループ特有ですが駅高架下の店舗管理をしており、大きく分けてこれら3つのアセットのPMをしている会社になります。
担当者の意識改革が急務。収支の見える化でPM会社の底力向上を目指す
『GMO賃貸DX オーナーアプリ』を導入した経緯について教えてください

須藤様:PM会社である私たちの大きなミッションは、オーナー様からお預かりしている資産の価値を最大化することです。それを実現するためには、自分たちが管理している一つひとつの物件がどのような収支状況にあるのかを把握しておかなければいけません。ただ、日々の業務の中で担当者は、テナント様対応や修繕の実施など、目の前のことにどうしても目が向きがちで、物件収支関する意識が足りないという課題がありました。こうした課題を解決し、各担当者に意識を持たせるためには、収支を見える化することが必要でした。

これまでの収支管理はどのような方法で行われていたのでしょうか
須藤様:これまでは契約管理システムを用いて各担当者が収支を把握していました。しかしシステム上では収支状況が簡易的に表示されず、詳細を確認するためにはシステムから一度データをアウトプットし、エクセルなどを用いて分析する工程が必要でした。
スマホ・PC対応と使いやすさが決め手。類似システムがない中での選択
アプリ導入時に重視した点と他社システムとの比較について教えてください

須藤様:
アプリを導入する際に最も重視したのは、実際に現場で使われるかどうかというユーザビリティでした。どんなに優れた機能があっても、結局使われないシステムでは意味がありません。特に私たちが必要としていたのは、収支の可視化が簡単にでき、担当者が日常的に活用できるものでした。
そこでさまざまな情報を収集し、複数のシステムを比較検討しました。私たちが求める「物件ごとの収支の見える化」と「操作のしやすさ」という2つの条件を両立していたのは『GMO賃貸DX オーナーアプリ』だけでした。また、現場での活用を考えると、スマートフォンとパソコンの両方で利用できることも重要な条件でした。
これらの条件を総合的に満たしていたのが『GMO賃貸DX オーナーアプリ』だけだったため、最終的に導入を決定しました。特に物件ごとの収支を直感的に把握できる機能は、私たちのニーズに合致していました。
データ整備に苦労も、経営層は高評価。現場への浸透が今後の課題
導入時に大変だったことをお聞かせください

須藤様:一番大変だったのは、弊社で持っている基幹システムから契約情報を吐き出し、初期構築を行う作業で苦労しました。データの登録以外にも、入退去や賃貸条件が変わると都度変更していく必要があり、手作業の部分は今もあります。
現場担当者の意識改革について、どのような狙いがありますか?
須藤様:PM会社として強くなっていくためには、どこで収益を稼いで、どこの費用を抑えたら物件の価値が最大化されるかを考えられるようになることで他社との差別化にもつながってくると思います。PM能力の向上が今後の会社の成長に必要不可欠だと考えています。
契約情報の即時確認で業務改善。収支確認の習慣づけを徐々に推進
業務効率化の効果は見られましたか?

アプリ導入時に重視した点と他社システムとの比較について教えてください。
当初想定していた収支の見える化以外でも、実用的なメリットを感じています。特に契約情報をスマートフォンでいつでも確認できるようになったことは、現場業務の大きな改善点です。テナント様を訪問する際や、急な問い合わせに対応する必要がある時に、オフィスに戻ることなく簡易的にその建物における契約情報を確認できるのは、業務効率化に直結しています。
今後は、このアプリを活用して、より多くの担当者が日常的に収支を確認する習慣を定着させていきたいと考えています。数字を意識することで、各担当者が物件の経営状況を把握し、より戦略的な提案や判断ができるようになることを期待しています。まだ始まったばかりですが、少しずつ成果が現れてきていると感じています。
検索機能や年次グラフ表示を要望。物件種別での絞り込み機能にも期待
現在使いづらいと感じる部分があれば教えてください
須藤様:物件数が多いので、検索機能や特定の物件を見つけやすい機能があれば、操作性がかなり良くなると思います。年次の収支もグラフで見られたら嬉しいです。
また、金額の規模が大きくなるので、千円や百万円で簡単に表示でき、できれば選択できる機能があると見やすくなります。物件にオフィスや商業といったアセット種別を載せて検索できると、さらに可能性が広がりそうです。
明確な目標設定が重要。現場への普及で担当者の意識改革を実現
「GMO賃貸DX」を活用して、今後どのような賃貸管理を実現していきたいですか?

須藤様:物件の収支を見える化することで、担当者一人ひとりが収支に対する意識と責任感を持つことが大切です。これにより、収支の最大化が私たちのミッションであることを自覚して業務に取り組み、PM会社としての底力を上げていけると期待しています。このアプリを、そうした意識改革のきっかけとしてうまく機能できればと考えています。
導入を検討している企業様へのアドバイスをお願いします
須藤様:このアプリで「何を実現したいのか」の目的を明確にしておくことが重要だと思います。場合によっては本来の仕様とは異なる使い方になることもあるため、導入側が目的をはっきりさせておけば、それに沿った必要な操作やデータの取捨選択もしやすくなります。また、導入した後は毎月のデータ更新時に担当者向けに情報を発信するなど、日常的にアプリを見る習慣を社内に浸透させる工夫が大切だと考えています。

会社紹介
JR西日本不動産マネジメント株式会社は、JR西日本グループの不動産事業を担う会社で、鉄道沿線を中心とした不動産の価値向上と地域活性化に取り組んでいます。オフィスビル、商業施設、マンション、駅ビルなどの不動産管理や、不動産賃貸、開発、リノベーション事業を展開しています。駅周辺の魅力的な空間づくりや、地域社会と連携したまちづくりを通じて、快適で持続可能な都市環境の創造を目指しています。
■会社名
JR西日本不動産マネジメント株式会社
https://www.jrwm.co.jp/
■所在地
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