2024.12.12 RELEASE

「GMO賃貸DX」で資産価値の最大化と業務効率化の両立へ。CPM理論とDXで築く、次世代の不動産管理モデル。

  • オーナーアプリ
  • 入居者アプリ

東京を中心に関東各地区、関西、九州などで、マンションを中心に不動産管理業務と仕入れ販売及び売買、仲介、コンサルティングなどを、手掛ける、株式会社Con Spirito。

同社は、不動産経営管理士(CPM)の考え方を取り入れ、資産価値の最大化を重視した高品質な管理サービスを提供しています。業務効率化を目指し導入した「GMO賃貸DX オーナーアプリ」と「GMO賃貸DX 入居者アプリ」の活用により、工数を大幅に削減することに成功。その余剰時間を活用し、さらなる成長を実現しています。プロパティマネジメントの新しい在り方を追求する同社に、アプリ導入の経緯や効果などについてお話を伺いました。

資産価値最大化を重視した管理業務の展開

まずは賃貸管理の特徴や運営体制について教えてください。

▲株式会社Con Spirito 営業本部 常務取締役 長谷川 悠介氏

当社では、IREMというプロパティマネジメントの専門家が集まる国際的な団体の考え方や、不動産経営管理士(CPM)の考え方を取り入れています。約7年前にこれらを導入し、管理を始めました。現在の顧客層は高年収層、特にIT企業の方や医師の方たちが中心です。これらのオーナーは、手元資金や資産をどのように運用するかを重視しており、不動産経営管理士の理論が非常に適していると感じています。

管理業務については、単に業務の対価として手数料をいただくという考え方ではありません。不動産をお預かりしている間に出口で資産価値を最大化し、利益を確保することを重視しています。この間のディレクションをしっかり行うというのが、プロパティマネジメントの考え方です。当社の管理業務の特徴は、このプロパティマネジメントの考えを基本にしている点だと思います。

CPMの取得については、最初は当社の代表が取得を始めたことがきっかけです。当社の顧客層のなかには元々IT企業の方が多く、ストックオプションなどで突然数億円の年俸を得るような方たちがいます。そのため、「不動産を購入してください」「管理します」だけではなく、不動産をどのように運用し、保全し、維持するのかまで話ができなければ、提案が成り立たない状況でした。そこで代表の村上が「CPM理論を学ぶ必要がある」と考え、自ら取得を始めました。それ以来、毎年1〜2名の社員が必ず資格取得に取り組むルーティンになっています。

トレーラーハウス事業をやられてますが、始められたきっかけについて教えて下さい。

Con Spirito

当社で新規事業を始める際は、クライアントやオーナーからの課題や要望がきっかけになることが多いのですが、トレーラーハウス事業も同じでした。令和2年までは海外不動産を利用した加速減価償却による節税がトレンドでしたが、国がそれを禁止したことでクライアントから「他に何かないか」との相談が寄せられました。

当初はアウトドアブームの延長線上でトレーラーハウスに注目しましたが、それを運用商品として活用できないかと考え始めました。車両扱いのため、4年間で減価償却が取れるという点に着目し、それを事業化することで大きな節税効果を生み出せる形になり、トレーラーハウス事業がスタートしました。

現在はツーバイフォー工法を採用しており、内部の作りは戸建て住宅とほとんど変わりません。製造から搬送まですべて自社で行っています。

節税効果は大きいのですが、4年間で減価償却が完了するため、その後はクライアント同士で中古のトレーラーハウスを譲り合う形を取っています。これにより、購入時と同額での譲渡が可能で、リセールバリューを保ちながら運用が続けられています。現在の段階では節税効果も含めて事業として十分に回っていますが、将来的に市場が成熟し、レッドオーシャン化した際には課題が出てくる可能性もあるかと思います。

アプリ統合による業務管理の一元化実現

「GMO賃貸DX オーナーアプリ」と「GMO賃貸DX 入居者アプリ」を導入した経緯を、それぞれ教えてください

これまで約3年間別のアプリを使用していました。当時は中国や台湾のクライアントが日本の不動産を所有するケースが増えており、多言語対応や不動産ポートフォリオの可視化といった機能が求められていましたが、実際の稼働率が低く、アプリが適しているか疑問が出てきました。そこで、日本のオーナーにフォーカスするならプロパティマネジメントに特化したアプリが必要だと考え、「GMO賃貸DX オーナーアプリ」を導入しました。

また、これまでオーナーアプリと入居者アプリは別々の会社のサービスを利用していましたが、社内的には両アプリを統一することで管理が一元化されると判断し、オーナーアプリの切り替えに合わせて「GMO賃貸DX 入居者アプリ」も導入しました。

アプリの導入にあたって、何か障壁や懸念点はありましたか?

以前のアプリからの移行に関する部分が懸念点でした。具体的には、以前のアプリを3年間使用していたため、オーナーも入居者もある程度アプリの使用に慣れていました。また、オーナー側では導入率が約60%に達しており、特にITリテラシーが高い方々には利用いただけていました。しかし、ご高齢の方や職業的にITに馴染みの薄い方は、何度か案内しても導入いただけないケースがありました。

切り替え時の大きな懸念としては、以前のアプリと比較して、「前のアプリにはあった機能がない」といったご意見が出てきた点です。このような声は導入後に特に目立ちました。ただ、導入そのものに関しては大きな障壁はなかったと思います。

なお、導入時の社内対応については、GMO ReTechが提供しているアプリのマニュアル動画や30分程度のセミナーがあったので、導入前に「参加できる人は極力見ておいてね」という形で準備を進めました。そのおかげでスムーズに導入できたと感じています。

加えて、GMO ReTechのカスタマーサクセス担当の方が、基幹システムや以前利用していたサービスについての知識を持たれており、切り替えの際に具体的なアドバイスをいただけたことも、導入をスムーズにした要因だと考えています。

「GMO賃貸DX」の導入後、オーナー様、入居者様とのやり取りで工数を削減できた点などはありますか?

▲株式会社Con Spirito 管理部 賃貸管理課 梅原 彩氏

修繕依頼の対応において、大きく業務効率が改善されました。以前は電話やメールで対応していた「蝶つがいの修理」「ドアのガタつき」といった修繕内容が、現在ではアプリ上で完結できるようになりました。営業担当が通常業務の合間にこれらの対応を行う必要がなくなり、大幅な負担軽減につながっています。

また、「FAQ機能」(※)により、入居者様からの基本的な問い合わせが減少しました。以前のアプリではこのような機能がなく、簡単な質問でも直接対応する必要がありましたが、現在は多くの案件が「FAQ機能」で解決できています。

さらに、コミュニケーション手段がチャットになったことで、案件の解決スピードは向上しています。また、チャット画面上でトピックが整理されているため、管理側での案件把握が容易になり、作業効率が改善されました。営業担当は問題が発生した際の説得や調整などの重要な対応に専念できるようになり、結果として全体的な工数は削減されています。

※入居者からよくある質問と回答をアプリ上にあらかじめまとめることで、トラブルやお困りごとの迅速なと入居者の自己解決を促進できる機能

今後の「GMO賃貸DX」に期待する機能や改善点があれば教えてください。

チャットのAIサポートに関しては、「FAQ機能」と連携して個別の回答がスムーズにできるようになると、対応するメンバーの負担が大きく軽減されると思います。特に入居者向けのコミュニケーションをAIで自動化していけると業務効率が上がると期待しています。

ただし、UIに関しては現在のシンプルさを保っていただきたいと思います。幅広いユーザー、特にご年配のオーナー様や海外の方も含めて、直感的に使えるデザインが重要だと考えています。その意味で、「GMO賃貸DX」のUIは使いやすく、スタッフ側からも高評価を得ていますので、この路線を継続していただけると良いのではないかと思います。

収益向上に向けた新規キャッシュポイントの開拓

今後「GMO賃貸DX」を活用して、貴社としてどのような賃貸管理や資産運用を実現したいとお考えですか?

まず日常の管理業務には膨大なルーティンワークが含まれています。この中にはコミュニケーションコストなど、人でなくても良い部分に人を割いてしまう課題が多くの管理会社で見られます。これの課題を打開するためのツールとしてアプリを活用するのが重要だと思います。

業界全体で見ると、物価高や人件費の高騰がある中、管理手数料をオーナーに転嫁しにくい現状があります。そのため利益率が悪化しているのが実情です。これを改善するには、ルーティンではない修繕提案や修繕工事の受注など、新たなキャッシュポイントを生み出してそこに人を集中させることが重要です。

「GMO賃貸DX」を活用することで利益率を回復させ、他社との差別化を図る提案型の管理会社を目指したいと考えています。これが、プロパティマネジメント企業としての価値を高めることに繋がると思っています。

現在は郵送費の値上がりなどコスト増の圧力もありますが、当社では「郵送は原則撤廃」という方針を以前から掲げており、どうしても紙での通知を希望される方には毎月1000円の手数料をいただく形にしています。これにより、コストの増加を一定程度抑制できています。今後もアプリを活用することでコスト管理と業務効率化を両立させながら、付加価値の高いサービスを提供していきたいと考えています。

「GMO賃貸DX」のようなアプリの導入を検討している管理会社に向けて、アプリ選びにおいての注意点やアドバイスがあれば教えてください。

以前使用していたアプリや今回の「GMO賃貸DX」を含めて言えるのは、ユーザーを置き去りにしないことが非常に重要だということです。結局のところ、UIのシンプルさが鍵だと思います。多機能なアプリは一部のマニアックなユーザーには喜ばれますが、汎用性が高くないと最大限に活用するのは難しいです。その点、「GMO賃貸DX」のインターフェースはシンプルなためとても良いと思います。UIがシンプルであることも、業界内でのシェア拡大に寄与するはずです。

業界内で利用者が増えれば、管理会社の意見を集めやすくなり、サービスの改善や進化もスムーズになると思います。最終的にはサービスを寡占化し、利用者としてもメリットを享受できるようになることを期待しています。ぜひ不動産業界をリードしていただきたいですね。

会社紹介

2007年に設立された株式会社Con Spiritoは、IREMのプロパティマネジメントの考え方と不動産経営管理士(CPM)の理論を導入し、資産価値の最大化を重視した高品質な管理サービスを展開しています。2018年には日本国内9社目となるIREM認定管理会社(AMO)を取得し、プロパティマネジメントの専門性を高めています。近年はトレーラーハウス事業など、革新的なサービスも展開しており、不動産業界に新しい価値を創造し続けています。

■会社名
株式会社Con Spirito(コンスピリート)
https://www.c-sp.jp/

■所在地
〒152-0035
東京都目黒区自由が丘1-5-1

■電話番号
03-6670-3905 

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